【M&A潮流】ブラックベリーの加RIMにマイクロソフトが食指も

スマートフォン(多機能携帯端 末)「ブラックベリー」を製造するカナダのリサーチ・イン・モーシ ョン(RIM)は株価下落でかなりの時価総額を失った。このため、 同社を買収しようと思えば、50%のプレミアムを支払っても同業の どの企業を取得する場合より安く済みそうだ。

RIMの時価総額は3年前、過去最高の約830億ドル(約6兆 6500億円)に達したが、そこから80%余り減少。アップルの「i Phone(アイフォーン)」やグーグルの基本ソフト(OS)「ア ンドロイド」を搭載したスマートフォンに顧客を奪われたことが背景。 RIMは先週、四半期売上高が9年ぶりに減少するとの見通しを発表 し、株価が下落。20日の米市場での終値は25.89ドルと、来年予 想される1株当たり利益の4.7倍だった。ブルームバーグのデータ によると、この予想株価収益率(PER)は、どの通信機器メーカー よりも低い。

共同最高経営責任者(CEO)であるジム・バルシリー、マイ ク・ラザリディス両氏は先週、RIMに注ぐ意欲は「かつてないほど 強い」と述べたものの、同社にはマイクロソフトやデルが目を付ける かもしれないと、BMOハリス・プライベート・バンキングは指摘す る。ブラックベリーは依然、法人顧客市場では支配的な位置にあり、 独自の電子メールサーバーで安全性も高く、時価総額と比較してどの ライバル企業よりも多くの現金を生み出す。このため買収価格が1株 40ドルでも、競合他社を取得するより割安だという。

BMOハリスのポール・テーラー最高投資責任者(CIO)は、 「株価が大きく下げたことだけでも買収への関心を引き起こす」と述 べ、「RIMのシェアは米国でも世界市場でも大きく、象徴的なブラ ンドだ」と説明。「1株40-50ドルでの買収を想像するのは難しく ない」と続けた。

RIMの広報担当テニル・ケネディ氏はコメントを控えた。

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