FRB、出口戦略遅れるとの期待に働き掛けか-10月以降との見方

(6段落目以降にエコノミストのコメントを追加して更新します)

【記者:Joshua Zumbrun and Steve Matthews】

6月21日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は、過去最大規模の金融刺激策の解除の時期を遅らせる 可能性が高い。追加的な資産購入という手段を用いることなく、足取り の弱い米景気の支援を続ける見通しだ。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト58人を対象に先週実施 した調査によれば、FRBが10月になるまで、あるいはそれ以降もバ ランスシートを現在の規模のまま維持すると79%が予想した。これは 4月の連邦公開市場委員会(FOMC)開催前の52%を上回る。また、 フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を「長期にわたって」低い水 準に維持するというFOMC声明の表現をめぐっては、削除されるのは 10-12月(第4四半期)以降になると9割が回答した。

バーナンキ議長も他のFRBの政策担当者も近い将来の金融政策引 き締めを示唆してはいない。米経済は製造業が減速する一方、5月の失 業率は9.1%に上昇しており、バーナンキ議長は今月、米景気の回復ペ ースを「いら立たしいほど緩慢」と表現した。

ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担当エコノミスト、 カール・リカドナ氏は「長期にわたって現状を維持すると示唆する期間 が長く続けば続くほど、事実上の金融緩和になる」と指摘。FRBが金 融刺激策の解除を遅らせるとの期待が広がることで、長期金利の低下と 成長促進に寄与するとの見方を示す。

FRBは金融政策の最高意思決定機関であるFOMCを21日から 2日間の日程で開く。FOMCの声明はワシントン時間22日午後0時 半(日本時間23日午前1時半)ごろに発表され、その後午後2時15 分からバーナンキ議長が記者会見に臨む。FRBは最新の経済見通しも 公表する。

ソフトパッチ

メシロウ・ファイナンシャルのチーフエコノミスト、ダイアン・ス ウォンク氏は「現在のソフトパッチ(景気の一時的軟化局面)が引き締 めに向けた動きをさらに遅らせている」とした上で、FRBの政策担当 者らは2兆8000億ドル(約225兆円)に膨らんだバランスシートの規 模縮小について、「急いでいないとはっきり表明している」と話す。

スウォンク氏は、FRBが保有する資産の償還に伴う再投資をやめ、 FOMC声明から「長期にわたって」の表現が消えるのが10-12月期 になると予想し、利上げは来年3月以降に先送りされると考えている。

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