投資判断情報の即時報道禁止訴訟で米銀が逆転敗訴-連邦高裁

英銀バークレイズと米バンク・オ ブ・アメリカ(BOA)のメリルリンチ部門、モルガン・スタンレー が、自社による株式投資判断の変更を金融情報サイトの ザフライオンザウォール・ドット・コムが直ちに報道することを禁止 するよう求めていた訴訟で、ニューヨークの米連邦高裁はこの訴えを 退ける逆転判断を下した。

同高裁は20日、株式投資判断の変更から2時間ないし、ニューヨ ーク証券取引所の取引開始から30分が経過した時点まで報道を控え るように命じた昨年のニューヨーク連邦地裁の判断を覆し、ザフライ オンザウォールの主張を認めた。

連邦地裁のコート判事は昨年、最新ニュースの不正使用に対して 提訴の権利を認めたニューヨーク州法を基に、ザフライオンザウォー ルに株式投資判断の即時配信を禁じる差し止め命令を下していた。

高裁文書によれば、ザフライオンザウォールは約3300人の直接有 料読者を持ち、バークレイズやメリルリンチなど65の投資銀行のアナ リストが作成する投資判断を、ウェブサイトを通じて月25-50ドルの 料金で提供している。

連邦高裁のサック判事は「市場で証券価格に影響を与える可能性 のある投資判断を示すことでニュースを生むという1企業の能力は、 誰がいかにしてそれを伝えるかを管理する権利にまで及ぶものではな い」と結論付けた。高裁判断を受けてザフライオンザウォールは、毎 日のニュース配信を継続するとしている。

原告の金融機関は、ザフライオンザウォールのようなサービスを 認めれば、企業や顧客に対する自社の価値が低下し、リポートや投資 判断を作成するインセンティブが損なわれると主張していた。

連邦地裁は昨年、差し止め命令とは別に、ザフライオンザウォー ルが原告の著作権を侵害したとの主張については、原告側の訴えを認 める判断を示しており、今回の高裁判断はこれには影響しない。

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