高層ビル最上階、4日に1日はロンドンの雲の上-西欧一「シャード」

天候を理由にロンドンに転居しよ うと思う者はいない。ロンドンにある西欧で最も高い超高層ビル、シ ャードの最上階の部屋を購入する人も同じだろう。住人は4日のうち 約1日は雲の中か上で過ごすことになるかもしれず、素晴らしい眺望 もかすんでしまう。

このビルはロンドンブリッジ近くにあり、高さ1016フィート(約 310メートル)。居住用の最上階は65階で高さは735フィートとなる見 通し。民間気象予報会社アキュウェザー(米ペンシルベニア州)によ ると、ロンドンの雲底は1年間のうち83日は平均で少なくとも1時間、 700フィート以下となる。同社は2010年までの8年間のデータを集計 した。

ロンドンを拠点とする建築家でドバイにある高さ1000メートルの ナキール・タワーの設計者の1人、スティーブン・ラインケ氏は「外 を見ると眼下に雲だけが見え、ほとんど飛行機に乗っているような経 験をすることになるのは間違いない」と語る。

シャードにはセラー・プロパティ・グループとカタール中央銀行 が出資。昨年12月に69階が建設され英国で最も高いビルとなった。 それまでは、カナリー・ワーフ地区にあるワン・カナダ・スクエアの ビルが771フィートで最高だった。ピラミッド型のシャードは建築界 のノーベル賞といわれるプリツカー建築賞を受賞した建築家のレン ゾ・ピアノ氏が設計。マンションのほか、ホテルやオフィス、レスト ランが入居する予定だ。

シャードは2012年のロンドン五輪開幕までに完成の予定。

97%は良好

シャードにエンジニアリングサービスを提供する英WSPグルー プは、マンションからの眺めは1年のうち97%は「並外れて良好」と 説明している。セラー・プロパティによると、晴れた日には床から天 井まである窓を通して約44マイル(約71キロ)先まで見渡すことが できるという。

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