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米国株:上昇、ギリシャ問題の解決に期待-S&P500は3日続伸

米株式相場は上昇。S&P500 種株価指数は3営業日続伸となった。ユーロ圏財務相会合(ユーログ ループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)の発言を受 け、ギリシャ債務危機の解決策が見いだせるとの見方が広がった。

建設機器メーカー最大手のキャタピラーが高い。レイモンド・ジ ェームズ・アソシエーツによる投資判断引き上げが好感された。多発 性硬化症治療薬で最大手のバイオジェン・アイデックも上昇。ISI グループが「買い」推奨を出したことに反応した。小売り最大手のウ ォルマート・ストアーズも買われた。同社の女性従業員らが起こした 性差別をめぐる訴訟で、米最高裁判所は、集団訴訟として認定しない との決定を下した。

S&P500種株価指数は前週末比0.5%高の1278.36。ダウ工 業株30種平均は76.02ドル(0.6%)上げて12080.38ドル。ダ ウ平均も3営業日続伸となった。

キーコープのプライベートバンキング部門のチーフ投資ストラテ ジスト、ブルース・マケイン氏は、「ここでこらえるのが極めて重要 だ」とし、「欧州債務危機をめぐり懸念が広がっている。欧州が先へ 進むことができれば、下振れリスクよりも上振れの可能性の方が高く なる。相場は売られすぎの状態だ」と続けた。

ギリシャをめぐる動き

ユンケル議長は、ユーロ圏債務危機の中でイタリアが危険な状態 にあるとは考えていないと発言。またギリシャ救済パッケージ第2弾 は、どのような形になるにせよ民間投資家が「参加」したものになる と述べた。民間投資家が参加に「熱意」を見せるかどうかは分からな いと付け加えた。この発言を受け、それまで下げていた株価は反転し た。

一方で国際通貨基金(IMF)のリプスキー専務理事代行は、ギ リシャ救済パッケージ第2弾をめぐる協議をIMFは行っていないと 述べた。その上で、現在は当初の救済パッケージの次回分の融資実行 を承認するか否かを検討していることを明らかにした。

ベアリング・アセット・マネジメントの北米資産配分担当責任者、 ヘイズ・ミラー氏(ボストン在勤)は、「非常に難しい問題だ」とし た上で、「欧州債務危機の問題はしばらく続くだろう。加えて、米経 済はプラス成長となるものの低調さが続く見通しだ。雇用を増やすに は十分ではない」と述べた。

ゴールドマン・サックス・グループのエコノミスト、スベン・ジ ャリ・ステーン氏(ニューヨーク在勤)は17日付のリポートで、4 -6月(第2四半期)の米経済成長率の見通しを2%と、従来の3% から引き下げた。

投資判断上げでキャタピラーが上昇

キャタピラーはダウ平均で値上がり率トップ。2.3%高の

98.18ドルとなった。レイモンド・ジェームズはキャタピラー株の 投資判断を従来の「アウトパフォーム」から「ストロング・バイ」に 引き上げた。

S&P500種の主要10業種中ではヘルスケア株指数が1%高と 最大の上げ。

バイオジェンは4.1%高の98.60ドル。ISIグループはバイ オジェン株の投資判断を「買い」に指定。従来の「ホールド」から引 き上げた。同社はバイオジェンについて、向こう6-7年に1株当た り利益が4倍になる可能性があるとしている。

ウォルマートは0.4%高の53.04ドル。最高裁判事らの説明に よると、原告代理人は全米に数千あるウォルマートおよびサムズ・ク ラブの店舗で従業員の性差別につながった会社の方針について、共通 性を指摘できなかった。アントニン・スカリア判事は、「差別的な報 酬・昇進政策が全社的に取られていたと確信できる証拠が示されてい ない」と指摘した。

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