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米国株は26年ぶり割安水準-S&P500下落の中、今年は18%増益予想

米国で今の強気相場が始まってか ら、企業利益が増える中で株価が下落するのは、これが2回目だ。

ブルームバーグがまとめたアナリスト9000人余りの予想平均に よれば、S&P500種株価指数を構成する企業の2011年の利益は、前 年比18%増となる見込み。増益見通しにもかかわらず、S&P500種 は4月29日の年初来高値から6.8%下げ、バリュエーション(株価評 価)は26年ぶりの低水準となっている。

中国の利上げやギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念、米連 邦準備制度理事会(FRB)が6000億ドル(約48兆円)の国債購入 プログラムを終了させるとの見通しを背景に、S&P500種の今年の 値上がり分はほぼ帳消しとなった。指数は09年3月に付けた12年ぶ り安値から88%上昇したが、ここへきて利益見通しに比べて経済指標 の内容が悪化しており、投資判断が難しくなっている。

リーガル・アンド・ゼネラル・グループで5160億ドルの資産運用 に携わるナイジェル・ホランド氏(ロンドン在勤)は、「市場は将来の 成長のための投資に意欲的でない」と指摘、「状況改善を示すデータが 示されれば相場は安定するだろう。株式相場は年末までに10%上昇す る余地がある」と述べた。

S&P500種の17日終値は1271.50。先週は0.1%に満たない上 昇だったが、週間ベースで08年以降最長の連続値下がりには歯止めが かかった。

上方修正

世界経済が弱い兆候を示す中でも、アナリストらは企業の利益見 通しを引き上げている。ブルームバーグがまとめたデータによると、 S&P500種構成企業の11年の利益見通しは、1株当たり99.61ドル。 10年は84.58ドル、09年は61.52ドルだった。今年の利益見通しは、 1月3日時点の95.37ドル、4月29日時点の98.70ドルから上方修正 されてきた。

株価が現行水準にとどまり、企業利益がアナリスト予想通りとな った場合、S&P500種の株価収益率(PER)は12月末時点の利益 ベースで12.8倍。これは、08年9月のリーマン・ブラザーズ・ホー ルディングス破綻後の6カ月間と、1980年代終盤の9カ月間を除くと、 85年以来の低水準となる。

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