米ファンドの商品買い越し:4週間ぶりに減少-経済成長の鈍化観測で

商品相場の上昇を見込むファンド の買い越しが4週間ぶりに減少した。ギリシャの債務危機の影響で世界 の経済成長が鈍化し、原材料需要が後退するとの観測が広がったことが 背景にある。

ブルームバーグが集計した米政府のデータによると、投機家による 米国の商品先物18銘柄の先物とオプションの買い越しは14日終了週 に0.9%減の130万枚となった。減少は5月17日以来。小麦の買越残 高が63%減り、減少率が最も大きかった。天然ガスは41%減だった。

商品24銘柄で構成するスタンダード・アンド・プアーズ(S&P) のGSCI指数は先週4.7%下げ、5月初旬以来の低下となった。国際 通貨基金(IMF)は17日、米国の成長軟化に加え「ユーロ圏周辺国 が困難な状況に陥っているため世界の景気拡大の下振れリスクが高まっ ている」として、2011年の米国の経済成長率見通しを下方修正した。

TEAMファイナンシャル・アセット・マネジメント(ペンシルベ ニア州)で2億ドル(約160億円)相当の運用に携わるジェームズ・デ ーリー氏は「世界経済の鈍化が結果として農産物商品の需要軟化につな がるかどうかが大きな問題だ」と指摘。ファンドの買い越しは来週も減 少する可能性があるとの見方を示した。

調査会社EPFRグローバル(マサチューセッツ州)によると、商 品ファンドからは15日終了週に9億7300万ドルの投資資金が流出し た。この額は5月中旬以降で最大とされている。

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