ギリシャの信用事由回避でCDS価値が低下、国債売りに拍車も

欧州の政策担当者はギリシャの債 務危機について、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)契約 の実際の支払いを避ける解決方法を探っているが、このままいくと債 券市場と衝突する事態は避けられそうにない。

欧州中央銀行(ECB)当局者らは、クレジットイベント(信用 事由)と認定されるようなギリシャ債務の再編を断固として避けたい 考えだ。クレジットイベントにならなければ、CDSの買い手は売り 手に補償を求めることができない。ギリシャのデフォルトに対する5 年間の保証料は過去最高の年間220万ドル(約1億7700万円)に値 上がりし、ポルトガルとアイルランドの保証料もこれまでで最も高い 水準となっている。

JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)メ リルリンチのアナリストによると、CDS契約の支払い条件に該当し ないようなリプロファイリングが行われれば、契約の価値が下がり、 市場にとって有害だ。また、銀行は保証やヘッジのない保有国債を売 却せざるを得なくなり、結局は国債利回りの上昇につながる。

リーガル・アンド・ゼネラル・インベストメント・マネジメント のクレジット調査責任者、ゲオルグ・グロズキ氏は「ECBは、ユー ロ圏の政府にデフォルトは起きないと宣言し、大きな間違いを犯した ことを認めざるを得なくなることを恐れている。バランスシートと評 判を守りたいと考えているだろう」との見方を示す。

オランダのデヤーヘル財務相は今週、ECBのギリシャ関連のエ クスポージャー(リスク資産)が1300億-1400億ユーロに上ると発 言。ECBがギリシャの銀行に供給した流動性は900億ユーロに達す る。

ギリシャ10年国債は、ドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレ ッド)が16日に15.16ポイントと、過去最高を記録した。ギリシャ2 年国債利回りは30%前後に達している。

-- Editors: Michael Shanahan, Mark Gilbert

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor: Ryoji Uchida 記事に関する記者への問い合わせ先: Abigail Moses in London at +44-20-7673-2118 or Amoses5@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Paul Armstrong at +44-20-7330-7185 or Parmstrong10@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE