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鉄鋼株は全般に逆行し堅調、米企業業績が刺激-公取新規制も材料に

東証1部33業種のうち、31業種 が下げる中、全般に逆行する格好で鉄鋼株は終日堅調だった。米国の 鉄鋼大手が示した4-6月期(第2四半期)の業績見通しが大幅な増 益だったため、鉄鋼需要の回復を期待する買いが広がったほか、公正 取引委員会が今週、企業結合審査の迅速性、透明性を高める新規制を 導入する方針を打ち出し、業界再編の進展を材料視する向きもあった。

JFEホールディングスの終値は前日比1.8%高の2007円、一時

4.1%高の2052円まであった。新日本製鉄も一時2.5%高の243円、 住友金属工業も3.1%高の169円まで買われた。

米鉄鋼大手のニューコアが15日に示した4-6月期の1株当た り利益予想は75-80セント。前年同期の2.6-2.8倍の水準となる。 自動車、重機、一般製造業やエネルギー向けの需要が好調としている。

立花証券の平野憲一執行役員は、ニューコアの業績見通しが良か ったことが、国内の鉄鋼株に影響したと指摘。また、「国内の鉄鋼業界 は自動車産業に大きな影響を受けている」ため、自動車メーカーが相 次いで今期(2012年3月期)の業績予想を発表、年後半の急速な回復 を示したことも株価を押し上げているとみていた。

一方、公正取引委員会が14日、企業のM&A(合併・買収)での 審査基準規則を改正し、7月1日から施行すると発表したことを材料 視する声も聞かれた。新たな審査基準では国内だけでなく、国際市場 でのシェアも重視するとしており、海を越えた大型のM&Aがしやす くなり、業界再編、国際競争力向上につながるとみられている。

大和証券キャピタル・マーケッツ金融証券研究所の木野内栄治チ ーフテクニカルアナリストは15日付のリポートで、今回の公取委のガ イドラインが新日鉄と住金の合併審査にも適用されると伝えられてい るとした上で、「今回の鉄鋼業のみならず、企業統合の推進をてこに日 本の競争力を高める動きは、中長期のテーマとなり得る」と指摘した。

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