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伊藤忠が過去最大の投資、資源メジャーも狙ったコロンビア石炭鉱山

伊藤忠商事がエクストラータ、グレ ンコア・インターナショナル、ヴァーレなど資源メジャーも関心を寄せ ていたコロンビアの石炭権益の20%を取得する。投資額は約1300億円で 同社にとって過去最大。アジア向けの販売拡大を図る。

伊藤忠の16日の発表によると、同社が取得するのは米資源大手ドラ モンドが保有するラ・ロマ炭鉱。1995年に操業を始めた同鉱山では、電 力用石炭(一般炭)を年間2500万トン生産している。14年には生産量を 3500万トンにまで拡大する予定。

伊藤忠は出資分の700万トンを日本のほか中国やインドなど需要が 拡大しているアジア向けに販売していく考えで、一般炭の持分権益量は 現行の600万トンから倍以上に膨らむ見通し。今回の投資によって14年 以降は税引き後利益で70億-100億円の効果を見込む。

伊藤忠によると、ドラモンドは当初、コロンビアの石炭事業100% を一括して売却する意向で入札を実施し、海外の大手資源会社も関心を 示したが、その後は権益の一部売却へと方針を転換したという。

伊藤忠の小林洋一副社長は「ドラモンドとは40年来の付き合いがあ り、アジア展開を伸ばしていくにも戦略パートナーが必要だった」と説 明した。伊藤忠の投資額はドル建てで約15億ドル。同社にとってはブラ ジルの鉄鉱石鉱山ナミザへの投資12億3000万ドルを上回る過去最大の 投資案件となる。

国際エネルギー機関(IEA)によると、コロンビアは09年の石炭 生産量7290万トンのうち6950万トンを海外に供給しており、豪、インド ネシア、ロシアに次ぐ世界4位の石炭輸出国。

ただ、コロンビアからの主な輸出先は欧州や北米、中南米。日本向 けは、豪州やインドネシアに比べて距離が長く輸送コストがかかる一方 豪州産と比べ燃焼した際に生じる灰分の量が少なく、環境面での利点が あるという。

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