難破船の探査会社、石油各社から引っ張りだこ-メキシコ湾規制強化で

第2次世界大戦中に利用されたド イツの潜水艦、1800年代に沈没した2本マストのスクーナー船。これ らは、C&Cテクノロジーズ(米ルイジアナ州)がメキシコ湾で発見し た難破船の一部だ。

難破船探査を専門とするC&Cテクノロジーズによると、石油会社 からの受注が増えている。これらの石油会社が掘削を希望する深海に沈 没したタンカーや仏領時代の船舶が残されていないか発見するよう米規 制当局が要請しているためだ。

C&Cの物理探査担当マネジャー、ジェイ・ノースカット氏はイン タビューで「事業は既に上向いている。難破船はどこでも発見される可 能性がある」と語る。

メキシコ湾にある英BPのマコンド油井で昨年発生した爆発事故を きっかけに規制が強化され、石油各社は難破船調査を実施することとな った。これらの企業はコストや行政手続きの面で負担が増えたと主張す る。

ワシントンを拠点とする業界団体、米石油協会(API)の上流部 門・業界運営担当ディレクター、エリック・ミリト氏はインタビューで 「計画されている認可や許可が遅れる可能性がある」と指摘。「これら の調査には百万ドル規模のコストが掛かる場合もあり、難破船が存在す る可能性がなければ実施する必要はないだろう」と述べた。

C&Cによると、難破船の探査には30万ドル(約2400万円)か ら150万ドルのコストが掛かる。

米海洋エネルギー管理・規制・執行局のブロミッチ局長は2日、下 院監視・政府改革委員会の公聴会でこの政策について質問され、考古学 調査は環境アセスメント全体の一部として義務付けられていると指摘。 BPの原油流出事故前のように石油・ガス会社を環境調査から「分類上 除外」することは認めていないと述べた。

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