【個別銘柄】欧州関連、石油、ダイキン、東電、駒井ハルテ、武田薬

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

欧州関連株:ニコン(7731)が前日比2.3%安の1915円、キヤノ ン (7751)が1.8%安の3740円など。ギリシャへの追加支援策をめ ぐる欧州連合の協議が財務相会合レベルで難航、欧州財政懸念が再燃 している。東京外国為替市場ではユーロ安・円高が進み、午後3時に は1ユーロ=113円95銭と前日の116円台から円高方向に振れ、精密 機器を中心とした欧州関連銘柄に業績懸念の売りが先行した。

石油関連株:国際石油開発帝石(1605)が3.8%安の56万5000 円、JXホールディングス(5020)が3.2%安の516円など。東証1 部鉱業指数は3.6%安と、33業種の下落率1位となった。欧州財政懸 念と米国の景気減速兆候などを背景に燃料消費が減るとの警戒感から、 前日の国際原油市況が急落したことが嫌気された。

ダイキン工業(6367):3.5%安の2785円。これまで未定としてい た2012年3月期の業績予想を前日公表、連結純利益は前期比約2.1 倍の410億円になると見込んだ。ブルームバーグ・データによると、 担当アナリスト18人の事前の予想値の平均は463億円だったため、市 場コンセンサスからの下振れが嫌気された。

東京電力(9501):2.7%安の320円。前日まで2営業日連続でス トップ高(制限値幅いっぱいの上げ)となった反動が強く出て、朝方 には7%安まで売られる場面もあった。枝野幸男官房長官は16日午前 の参院内閣委員会の答弁で、福島第1原子力発電所事故の賠償支援ス キーム実行の前提として、金融機関が東電へ債権放棄などの協力をす るかどうかは民間同士で決めることで、国が金融機関に直接何かを求 める予定はないとの姿勢を示した。

鉄鋼株:JFEホールディングス(5411)が1.8%高の2007円、 住友金属工業(5405)が1.8%高の167円など。米鉄鋼大手のニュー コアが第2四半期(4-6月期)の1株当たり利益が前年同期の2.6 倍から2.8倍になる見通し、と15日に発表。鉄鋼需要の回復を見込む 買いなどが入った。立花証券の平野憲一執行役員は、自動車メーカー が年後半の生産回復を見込む点も好材料視された、と話していた。

駒井ハルテック(5915):11%高の222円で東証1部の上昇率2位。 東京ビックサイトで15日開幕したスマートグリッド展2011に、300 キロワットの風力発電機を出典していることが好材料視され、環境負 荷低減型の製品群の収益寄与が期待された。小規模スマートグリッド システム「ナチュエネ」や小型風力発電装置「そよ風くん」を出典し たシンフォニアテクノロジー(6507)も7%高の275円と高い。

日本製鋼所(5631):6.1%安の506円。一時503円と3月17 日 以来、3カ月ぶりの安値。福島第1原発事故を受け、ドイツやイタリ アなど海外で脱原発の流れが加速。TIWの溝上泰吏アナリストは、 現時点で受注キャンセルといった業績への影響は出ていないが、「利益 率の高い原発事業向けが今後期待されたほど利益を押し上げないので はないかとの懸念がある」と言う。

オリンパス(7733):1.2%安の2657円。三菱UFJモルガン・ス タンレー証券は15日、株価上昇には映像事業や財務体質の改善が必要 と指摘、投資判断を「中立」として新たに調査を開始した。今後12 カ月間の目標株価は2454円。

 ルネサスエレクトロニクス(6723):2.5%安の709円。ゴールド マン・サックス証券は15日、震災後の生産正常化から最終需要動向に 焦点が戻ると指摘、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。 新しい目標株価は700円。

日産自動車(7201):2%安の794円。同社と仏ルノーはロシアの 自動車最大手、アフトワズを共同買収する方向で最終調整に入った、 と16日付の日本経済新聞朝刊が報道、財務負担などへの懸念で売りが 先行した。同紙によると、日産自の株式取得額は最大10億ドル(約 800億円)近くになる見通し。

東京海上ホールディングス(8766):2.1%安の2130円。クレディ・ スイス証券は15日、保険本業の収支改善ペースは緩慢で、強気になる 材料は乏しいと指摘、目標株価を2300円から2150円に下げた。同証 が目標株価を下げたMS&ADインシュランスグループホールディン グス(8725)も2.5%安の1829円。

武田薬品工業(4502):1.9%安の3640円。米食品医薬品局(FD A)は15日、同社の糖尿病治療薬「アクトス」について、1年以上服 用している患者のぼうこうがんリスクを高める可能性があるとの見解 を示した。FDAは発表文で、医師がぼうこうがん患者にアクトスを 処方しないよう勧告。野村証券の漆原良一シニアアナリストは16日付 の投資家向けメモで、「一連の動きはマクロビューからすると驚きはな い」とした一方、「アクトス売上高は見直す必要があろう」とし、武田 薬の業績予想を引き下げ方向で見直す考えを示唆した。

王子製紙(3861):1.7%高の356円と3連騰。子会社を通じ、マ レーシアの段ボール製造販売大手グループの持ち株会社、HPIリソ ーシズの株式を公開買い付け(TOB)で取得すると前日発表。買い付 け総額は最大70億円で、今後の業容拡大につながるとみられた。

トクヤマ(4043):1.6%高の394円と3連騰。三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券は15日、塩ビ樹脂やセメントは足元の需給が良好 で、ナフサや石炭などの原燃料高は価格転嫁でカバーできると指摘、 12年3月期の連結営業利益予想を185億円から205億円に見直した。 投資判断も「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

北越工業(6364):18%高の255円。中国・アジア諸国向け建設用 コンプレッサの増加、国内需要の回復などを想定し、12年3月期の連 結純利益を前期比2.4倍の7億8000万円と計画した。年間配当予想は、 1株当たり前期比3円増の6円に設定。

ナック(9788):3.3%高の1449円。同社の12年3月期の宅配水 事業の営業利益が前期比2.2倍の4億円程度となりそう、と16日付の 日経新聞朝刊が報道。震災後に需要が高まり、家庭向けを中心に販売 が伸びるという。

AOKIホールディングス(8214):1.7%高の1161円。クールビ ズ商品の販売好調が寄与し、12年3月期の営業利益を10億円程度押 し上げそうと16日付の日経新聞朝刊が報道。収益上積みを見込む買い が先行した。

エフ・シー・シー(7296):2.3%安の1832円。12年3月期の連 結業績予想を15日に開示し、純利益は前期比19%減の65億円と見込 んだ。想定為替レートは1ドル=80円。業績悪化を懸念する売りが優 勢となった。

メディネット(2370):1.8%高の1万5600円。福岡市の医療法人 「瀬田クリニック福岡」と共同で、肺がん切除後の術後補助治療の共 同臨床試験を始めたと前日発表、同社の樹状細胞ワクチン療法の認知 度向上などが見込まれた。

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