コンテンツにスキップする

6月15日の米国マーケットサマリー:S&P500、年初水準に接近

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4167 1.4440 ドル/円 81.00 80.49 ユーロ/円 114.76 116.23

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,897.27 -178.84 -1.5% S&P500種 1,265.43 -22.44 -1.7% ナスダック総合指数 2,631.46 -47.26 -1.8%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .38% -.06 米国債10年物 2.97% -.13 米国債30年物 4.19% -.10

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,526.20 +1.80 +.12% 原油先物 (ドル/バレル) 95.25 -4.12 -4.15%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し約6週間で 最大の下げとなった。欧州連合(EU)によるギリシャ救済第2弾実 施をめぐり加盟国間の意見調整が難航。同国ではゼネストが行われ、 経済システムが麻痺(まひ)、パパンドレウ政権は弱体化している。

ユーロはスウェーデン・クローナとノルウェー・クローネを除く 主要通貨の大半に対して値下がりした。クローナとクローネは商品相 場の下落を手掛かりに売られた。経済成長に関連した資産の需要も後 退。ニューヨーク連銀管轄地区の製造業活動の縮小が嫌気された。ポ ンドは対ドルで値下がり。5月の英失業者数の増加幅が市場予想を上 回ったことを受けた。

バークレイズの外為ストラテジスト、サラ・イエイツ氏(ロンド ン在勤)は「欧州そしてギリシャをめぐっては懸念材料が数多くある」 とし、「野党の動きから分かるのは、政権が推し進める緊縮財政策や 一段の民営化の点で同じ考えを持っていないとみられることだ。これ は懸念すべき状況だ」と加えた。

ニューヨーク時間午後3時32分現在、ユーロは対ドルで1ユー ロ=1.4171ドルと、前日の1.4440ドルから1.9%安。一時

1.4156ドルと、5月27日以来の安値を付けた。下落率は一時2% となり、取引時間中としては5月5日以降で最大の下げ。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。ギリシャがデフォルト(債務不履行)に向か っているとの懸念や、米景気が冷え込みつつあるとの兆しを背景に売 りが膨らんだ。S&P500種株価指数は今年の上昇を失う水準に近づ いた。

ウェルズ・ファーゴとバンク・オブ・アメリカ(BOA)が安い。 欧州の当局者がギリシャ救済計画で合意に至らず、欧州の銀行株が下 げた流れを引き継いだ。商品価格の下落を背景に、アルコアやエクソ ンモービルも値下がりした。景気動向との関連が強い銘柄で構成する モルガン・スタンレー・シクリカル指数も下落。製造業景況指数や鉱 工業生産、住宅市場指数が予想を下回ったことが手掛かり。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.7%安の1265.42。3月16日以来の安値水準と なり、年初からの上昇率は0.6%に縮小した。ダウ工業株30種平均 は178.84ドル(1.5%)下落の11897.27ドル。

プルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クイ ンシー・クロスビー氏は、「典型的な『リスク回避』の動きだ」と指 摘。「欧州は先延ばしにすることばかり言い続けており、重荷は増え るばかりだ。ドルは対ユーロで買われている。景気は一時的な減速局 面にある。弱い経済統計は商品高騰の抑制につながるのではないかと みている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。2年債利回りは4月以来の大幅な下げとなっ た。ギリシャへの追加支援をめぐって、欧州連合(EU)の話し合い が手詰まりとなっているのが背景だ。

米国債が安全な逃避先として選好されており、10年債利回りは 3%を下回った。ギリシャでは野党がパパンドレウ首相に退陣を要求 しているほか、同首相が進める緊縮策への抗議集会に警察が催涙ガス を使って鎮圧にあたるなど緊張が続いている。ギリシャ、アイルラン ド、ポルトガルの国債保証コストは過去最高に上昇した。

バークレイズ・キャピタルの米国債券ストラテジー責任者、ア ジェイ・ラジャディアクシャ氏は「短期的に米国債は上昇するだろう」 と予想。「ユーロ圏の政治的リスクは過少評価できず、欧州の債務情 況に与える影響も大きいだろう。波及リスクも見逃せない」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後2時46分現在、2年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の0.38%。同年債(表面利率

0.5%、2013年5月償還)価格は1/8上げて100 7/32。

2年債利回りは4月15日以来で最大の下げとなった。10年債 利回りは12bp下げて2.98%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。ギリシャ救済策協議の行き詰ま りでユーロが下落し、避難先としての金の魅力が高まった。

ユーロは対ドルで最大2%下げた。前日のユーロ圏財務相緊急会 合がギリシャの追加支援策で合意に達しなかったことを受けて、この 日の欧州株は下落。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サ ービスは、フランスの銀行最大手BNPパリバのほか、仏同業クレデ ィ・アグリコルとソシエテ・ジェネラルがギリシャへの投資を抱えて いることから、格付けを引き下げる可能性がある。

キングズビュー・ファイナンシャル(シカゴ)の市場ストラテジ スト、マット・ジーマン氏は、「ギリシャ救済をめぐる欧州の議論の せいで投資家は神経を尖らせている」と述べ、「吸い寄せられるよう に金市場に買い手が戻ってきた」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 8月限は前日比1.80ドル(0.1%)高の1オンス=1526.20ドル で終了。金相場は一時、0.7%の上げ幅となった。昨日の終値は

0.6%高だった。年初からの上げ幅は7.4%で、これまでの最高値は 5月2日に記録した1577.40ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は急反落。2月以来初めて1バレル= 95ドルを割り込んだ。欧州債務危機の深刻化と米国の景気減速兆候 を背景に、燃料消費が減少するとの懸念から売りが膨らんだ。

ギリシャ支援第2弾をめぐる欧州内の意見調整が難航しており、 ユーロと大部分の商品相場が下落した。ニューヨーク連銀が発表した 6月の同地区の製造業景況指数は昨年11月以来の低水準。米エネル ギー省が発表した週間統計では燃料消費が5週間ぶりに減少した。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ のマイケル・リンチ社長は、「ギリシャ危機を受けて、欧州で新たに 銀行が破綻しデフォルト(債務不履行)多発で経済と燃料需要が打撃 を受けるとの懸念が強まっている」と発言。「この日の統計では特に 産業用燃料の需要が弱かった」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日 比4.56ドル(4.59%)安の1バレル=94.81ドルと、終値ベー スとしては2月22日以来の低水準となった。1日の下落率としては 5月11日以降で最大。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE