米FRB当局者、明確なインフレ目標の採用について協議-関係者

米連邦準備制度理事会(FRB) の当局者らが明確なインフレ目標の採用の是非について協議している ことが、事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。インフレ目標は バーナンキFRB議長が長年にわたり提唱してきた政策手段で、ニュ ージーランドやカナダなどの中央銀行が実行している。

FRBは現在、物価上昇をあおることなく成長を促進して失業を 減らす取り組みを進めている。インフレ目標を導入すれば、FRBが 景気回復を後押しするため政策金利をゼロ付近に維持することになっ た場合でも、異例の金融緩和に対する批判や消費者のインフレ期待を 抑えるのに役立つ可能性がある。

元FRB理事で現在はマクロエコノミック・アドバイザーズのシ ニアマネジングディレクターを務めるローレンス・マイヤー氏は、イ ンフレ目標について「導入は既定路線という感じもするが、早期導入 の可能性は低いだろう。経済情勢がより正常な状態に戻るまでは恐ら くないだろう」と指摘。「バーナンキ議長はインフレ目標に明らかに賛 成だ。今や強く反対する連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーを 見つけるのは難しい」と語った。

政策当局者の間ではインフレ目標を求める声がここ数カ月で強ま っており、アトランタとリッチモンド、セントルイス、フィラデルフ ィア、クリーブランドの各連銀総裁が相次ぎ支持を表明している。

事情に詳しい複数の関係者によると、FRB当局者らによるイン フレ目標に関する話し合いは活発かつ真剣で、その内容は理論上の協 議の域を越えている。ただこれまでのように、導入に向けた肯定的な 決定なしに協議が終わる可能性もあるという。FRBのミシェル・ス ミス報道官はコメントを控えた。

FRBには既に暗黙の目標がある。四半期ごとに公表している経 済指標の長期予測レンジだ。この目標には拘束力がない上、変更され る可能性もあることから、金融市場の不透明感につながり長期債利回 りの上昇を招く恐れがあると、リッチモンド連銀の元政策アドバイザ ー、マービン・グッドフレンド氏は指摘した。

次回のFOMCは21-22日に開かれる。

-- Editors: Chris Wellisz, Carlos Torres

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor: Kanta Watanabe 記事に関する記者への問い合わせ先: Craig Torres in Washington at +202-202-654-1220 or ctorres3@bloomberg.net; Steve Matthews at +1-404-507-1310 or smatthews@bloomberg.net; Joshua Zumbrun in Washington at +1-202-624-1984 or jzumbrun@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Christopher Wellisz at +1-202-624-1862 or cwellisz@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE