フィアット:格下げの危険冒さず、クライスラー株取得で-CEO

イタリアの自動車メーカー、フィ アットのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は、米 クライスラー・グループの非保有分の株式全てを取得することで格下 げされるような危険を冒すつもりはないとの立場を明らかにした。ま た、全米自動車労組(UAW)の退職者医療基金が保有するクライス ラー株取得を目指した交渉は行っていないと述べた。

マルキオンネ氏は14日遅く、イタリアのガビで記者団に対し、「一 番楽な道は、新規株式公開(IPO)を実施することだ」と発言。「真 の答えは、これを行うためにフィアットの格付けを危険にさらすこと はできないということだ」と付け加えた。

マルキオンネ氏はインタビューで、カナダ政府が保有するクライ スラー株の取得に向け「順調に前進」しているものの、年内のクライ スラーのIPOは予定していないと述べ、今年は株式発行の「市場は 存在していない」と説明した。

米政府から当初クライスラー株20%を付与されたフィアットは、 持ち分を今年末までに57%まで引き上げることを目指している。フィ アットによると、その時点におけるUAW基金の保有比率は41.5%に なる見込み。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスとフィッチ・ レーティングスは4月、フィアットの格付けを引き下げ方向で見直す とした。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、フィアット が産業機械部門をスピンオフ(分離・独立)させたことを受け、2月 に長期信用格付けを「BB+」から「BB」に引き下げた。BB+と BBはともに投資不適格級。

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