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BIS:中銀は金融安定で責務の明確化を-境界争いのリスク軽減へ

【記者:Scott Hamilton】

6月14日(ブルームバーグ):各国中央銀行は「境界争い」や期 待と能力との不一致というリスクを減らすため、金融安定の責務を明 確化する必要があると、国際決済銀行(BIS)が指摘した。

BISは14日に公表した報告書で、「現行の中銀関連法の大半 は、金融安定策について明確かつ包括的な責務を中銀に与えておらず、 中銀のマクロプルーデンス政策上の役割も明記していない」と指摘し、 「金融安定の責務を具体的に明確化させる強い根拠がある」と記した。

リスクの高い融資と個別金融機関に対する当局の視野の狭い監視 が、米証券リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破綻につなが ったことを踏まえ、当局は将来の危機防止に向け、世界金融システム の見直しを進めている。金融安定策にかかわる当局の責任を明確化す ることは、効果的で迅速な意思決定を行う上で「非常に重要」だと、 BISは訴えた。

報告書は、責任の明確化によって「当局間の境界争いのリスクや、 当局が自らの義務か判断しかねる事項について責任を負うことを恐れ 守りの姿勢を取るリスクが低下する」と指摘。同時に、「中銀を含む 当局が必要に応じて厳しい決断を下す機会も増える」と分析している。

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