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今日の国内市況:日本株が小幅続落、債券続伸-債務懸念でユーロ反落

東京株式相場は小幅続落。米国景 気の先行きや為替の円高進行に対する警戒感が強く、ホンダやソニー、 ファナックなど輸出関連株の一角が下げた。海運や鉱業、鉄鋼といっ た海外景気に敏感な業種も安い。

一方、東証1部の株価純資産倍率(PBR)1倍割れなど、投資 指標からみた割安感が相場全般を下支えし、業種別では小売や不動産、 情報・通信といった内需関連株が高かった。

TOPIXの終値は前週末比1.22ポイント(0.2%)安の823.68、 日経平均株価は16円97銭(0.2%)安の9504円97銭。東証1部の売 買高は概算で13億8093万株と、昨年12月29日以来の低水準。売買 代金も9177億円と4月25日以来、およそ1カ月ぶりの1兆円割れ。 日本時間今夜の米英市場が祝日休場で様子見姿勢も強く、東証1部の 売買高は昨年12月29日以来の低水準にとどまった。

米景気減速による需要減退懸念に加え、為替採算の悪化も警戒さ れた輸出関連株には終日売りが先行し、ホンダやファナック、ソニー、 日産自動車などが下落。ホンダには、カナダで約28万人の顧客情報が 流出するとの材料もあった。このほか、商船三井など海運株、国際石 油開発帝石など鉱業株、JFEホールディングスなど鉄鋼株も安い。

また、野党が内閣不信任案の提出時期を模索するなど、国内政局 の流動化リスクが高まっていることも相場のマイナス要因になった。

一方、東証1部のPBR1倍割れが、相場全般の下支え要因とな った。TOPIXのPBRは30日終値時点で0.99倍。東証1部業種 別33指数の値上がり率上位には小売、不動産、情報・通信、証券・商 品先物取引など内需関連が並んだ。個別では、日経平均のプラス寄与 度上位にKDDIや住友不動産、トレンドマイクロ、セブン&アイ・ ホールディングスなど。住友不については、バークレイズ・キャピタ ル証券が投資判断を「オーバーウエート」に引き上げたことが買い材 料視された。

国内新興市場は、ジャスダック指数が前週末比0.4%高の51.54 と小幅に反発。東証マザーズ指数は同0.6%高の460.72と小幅に3日 続伸。

債券続伸

債券相場は続伸。前週末には米国債相場の上昇が一服したものの、 国内株相場が軟調に推移したことが支えとなった。現物市場では良好 な需給が継続しており、中期から超長期ゾーンにかけて幅広い年限で 買いが優勢だった。

東京先物市場の中心限月の6月物は前週末比2銭高い140円90 銭で開始。直後にきょうの安値140円86銭を付けたが、日経平均株価 のじり安推移を受けて140円90銭台に持ち直した。午後には一時140 円98銭まで上昇して、結局は3銭高の140円91銭で取引を終えた。

6月物の日中売買高は1兆960億円にとどまり、3月28日(9601 億円)以来およそ2カ月ぶりの低水準となった。

前週末の米国市場では株価が続伸する一方、債券相場は小幅反落 となったものの、国内株相場が小安く推移したことが相場を支えた。

現物市場で長期金利の指標とされる新発10年物の314回債利回り は、前週末比0.5ベーシスポイント(bp)低下の1.115%で始まり、 その後は1.115-1.12%での小動き。

314回債は1.1%台前半での推移が続いており、今週も米景気の先 行き懸念の高まりなどを背景にして、16日に付けた新発10年債とし て昨年11月以来の低水準となる1.105%を試す場面も見込まれている。

この日は中期から超長期ゾーンにかけて幅広い年限で買い優勢の 展開。5年物の96回債利回りは午後には一時1.5bp低下の0.395%を 付け、新発5年債として1月4日以来の0.4%割れを記録。また、30 年物の34回債は、新発30年債として昨年末以来の2%割れで取引さ れる場面があった。

日本ではあす31日に4月分の指標が発表される。ブルームバー グ・ニュースがまとめた予想中央値によると、3月に過去最大の落ち 込みとなった鉱工業生産指数は前月比2.0%上昇する見通し。

ユーロが反落

東京外国為替市場ではユーロが反落。ギリシャの債務再編問題の 行方が依然として不透明な中、ユーロを敬遠する動きが再び強まり、 対ドルでは今月20日以来の高値から水準を切り下げた。

ユーロ・ドル相場は一時、1ユーロ=1.4257ドルまでユーロ売 り・ドル買いが進行。前週末には全般的なドル安を背景に1.43ドル台 を回復、週明け早朝の取引では1.4334ドルと6営業日ぶりのユーロ高 値を付けていた。

一方、ドル・円相場は1ドル=80円台後半でもみ合った。朝方は 対ユーロでのドル買いや国内輸入企業のドル買いを背景に、2週間ぶ りのドル安値付近の80円72銭から81円ちょうど付近まで強含む場面 が見られたが、米国の景気減速懸念から米金利低下が進むなか、ドル の上値は重かった。

ユーロ・円相場は前週末に1ユーロ=116円ちょうど付近までユ ーロが買われる場面が見られたが、週明けの東京市場ではじりじりと 値を切り下げ、午後には115円21銭までユーロ安が進んだ。

スイス・フランは対ユーロ、対ドルで前週末に付けた最高値付近 で推移。一方、ニュージーランド・ドルは、4月の同国の貿易黒字が エコノミスト予想の約2倍に拡大したことを受け、対米ドルで1985 年の管理相場制廃止以降の最高値を更新したが、その後、キー首相が 通貨高に懸念を示すと伸び悩んだ。

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