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大平洋金株急反落、今期営業利益は67%減を計画-八戸製造所被災

フェロニッケルを手掛ける大平洋 金属株が急反落。八戸製造所が被災した影響で、未定としていた今期の 連結営業利益(2012年3月期)が前期比で6割超減少する見通しと27 日に発表。市場予想を上回る大幅な利益水準の低下を警戒する売りに押 されている。

株価は一時、前週末比7.3%安の535円と、3月17日以来約2カ 月ぶりの安値を付けた。

今期の連結営業利益は前期比67%減の61億円となる見通しで、ブ ルームバーグが集計したアナリストの事前予想の平均167億円を大幅に 下回った。配当は前期実績17円から13円減の4円を予想する。

大和証券キャピタル・マーケッツの西川周作アナリストは、「上期 の赤字転落を株価が織り込んでいなかった」と述べ、今期の大幅減益に 加え、4-9月期の純損益が7億5100万円の赤字に転落する見通しで あることも嫌気されたと見る。

大平洋金・総務課の秋田宏一氏は「震災の影響で生産がストップし ている」と述べ、八戸製造所の生産停止が業績悪化の要因と説明した。 同製造所では、現在停止中の3系列の生産設備のうち、2系列が6月中 旬に生産可能となる見込み。もともと6月から改修工事を行う予定だっ た残りの1系列は、改修開始を前倒しにし、12月にも生産開始となる 予定という。

生産停止により、4-9月(上期)のフェロニッケルのニッケル純 分の販売数量は8305トンと、前年同期から59%減少する見通しだが、 生産が復旧する下期は同17%増の2万トンを見込む。

西川氏は、国内需要が落ち込んでも海外向けの比率が約7割と高い ことや、生産回復後に顧客のステンレスメーカーが在庫を適正水準に戻 す動きが予想されることから、販売計画は「妥当な線」とみている。

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