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【ECB要人発言録】状況を厳密に監視、必要な措置-トリシェ総裁

5月23日から29日までの欧州中 央銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏 名をクリックしてください)。

<5月28日> トリシェ総裁(アーヘナー・ツァイトゥング紙のインタビューで):ユ ーロ導入国によるユーロ圏からの離脱は全く非現実的だ。欧州連合(E U)の条約にはそうした条項すらない。ユーロ圏は各国が他の国に依存 する運命共同体だ。

オルファニデス・キプロス中銀総裁(リマソルで記者会見):ギリシャ が債務再編を行えばユーロ圏全体にとって破壊的だ。破壊的かつ大きな 犠牲を伴うため債務再編は良い考えとは言えない。

<5月27日> トリシェ総裁(アーヘナー・ツァイトゥング紙のインタビューで):ギ リシャは緊縮財政策を完全かつ厳格に実行する必要がある。過去の過ち を正し、持続可能な雇用創出に道を開く上でこれは非常に重要だ。ユー ロと物価は安定している。(中期的なインフレは)われわれの物価安定 の定義である2%を若干下回る水準に戻るだろう。

<5月26日> トリシェ総裁(ベルリンでの会議で):商品値上がりが長期的なインフ レ期待の中に根を下ろすことを防がなければならない。賃金と物価に二 次的な影響を及ぼし得るからだ。状況を厳密に監視している。ECBの 使命を達成するために必要な措置を取る用意がある。

非標準的な流動性措置がインフレ圧力に対応して金融政策姿勢を引き締 めるECBの力を、いかなる形でも制限することはない。

メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁(ロンドンでのパネルディスカッシ ョンで):将来的に銀行破綻や金融危機があるだろう。新たな規定は不 均衡の影響抑制を狙ったものだ。

<5月25日> シュタルク理事(インターナショナル・エコノミー誌に対し):危機の さなかに経済の急降下を阻止した措置があまりに長く維持されれば、将 来の新たな不均衡の種をまくことになる。平常に戻る時期が来た。

ドラギ・イタリア中銀総裁(ベルリンでの会議で)インフレが世界の経 済成長の堅固さを損なう恐れがある。拡大する赤字は世界の景気回復へ の重大な下押しリスクだ。

<5月24日> シュタルク理事(ギリシャ紙カティメリニとのインタビューで):物価 上昇が賃金引き上げにつながりインフレ加速が定着することを阻止する ことが必要になれば、ECBは利上げに踏み切る。

<5月23日> ビニスマギ理事(ウィーンでの会議で):長引く大規模な非伝統的な介 入による長期的影響についてはまだはっきりと分からない。流動性リス クを事前に軽減するマクロプルデンシャル的な政策を打ち出す必要があ る。

バイトマン独連銀総裁(フランクフルトで講演し):危機に絡んだ金融 措置の解除は、短期金融市場と金融市場の状況が許す限り早急に進める ことが必要だ。解除するかどうかではなく、いつ解除するかの問題だ。

バイトマン独連銀総裁(フランクフルトで講演し):インフレ期待の高 まりは金融政策が依然として拡大主義的である中で物価見通しへの暗雲 が増していることを示している。インフレ率上昇が2次的な影響につな がらないかを厳密に監視することが必要だ。

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