コンテンツにスキップする

NY外為(27日):米ドルが下落-NZドルは過去最高値に接近

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルが主要16通貨すべてに対して下落。米個人消費支出の伸びが予 想を下回ったことで、米金融当局が利上げの面で他の中央銀行に後れ を取るとの観測が強まった。

スイス・フランはユーロとドルに対し過去最高値に上昇。欧州の 債務危機を受けて逃避需要が高まったほか、スイスの景気先行指数が ほぼ5年ぶり高水準を維持したことが背景。ニュージーランド(NZ) ドルは米ドルに対して過去最高値に近づいた。イングリッシュ財務相 が、中国政府系ファンドの中国投資(CIC)がNZ政府債の購入に 関心を示していると述べたことを受けた。

ゲイン・キャピタル・グループのシニア為替ストラテジスト、エ リック・ビロリア氏は「米国の経済指標で弱い数字が多く出ている。 そうしたことから、金融当局が長期にわたり緩和策を続けるとの観測 が強まっている」と指摘。また、「当社はNZドルに注目している。 中国は市場に大きな影響を与える国だ。よって中国が特定の通貨もし くは地域に注目していることを示せば、市場はそれに反応する」と述 べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルはユーロに対し前日 比1.2%安の1ユーロ=1.4319ドル(前日は1.4145ドル)。週 間では1%下落となった。ドルは対円で0.6%下げて1ドル= 80円80銭(前日81円29銭)。円は対ユーロで0.6%下げて1ユ ーロ=115円67銭(前日114円97銭)。

ペースは「不十分」

米財務省は27日公表した為替報告書で、中国の通貨政策につい て柔軟化のペースは「不十分」だと指摘したものの、同国を為替操作 国と認定するまでには踏み込まなかった。

米商務省が発表した4月の個人消費支出(PCE)は前月比

0.4%増加。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値 は0.5%増だった。また全米不動産業者協会(NAR)が発表した4 月の中古住宅販売成約指数(季節調整後)は前月比11.6%低下した。 これらを手掛かりにドルは値下がりした。

金利先物動向によると、フェデラルファンド(FF)金利誘導目 標が2012年3月に引き上げられる確率は24%と、1カ月前の47% から約半分に低下した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は一時1.1%下げて74.754と、2週間ぶり低水準を付け た。

NZドル

NZドルは米ドルに対し2008年3月以来の高値に上昇。過去最 高値にも近づいた。NZのイングリッシュ財務相は、CICが入札で の同国政府債の購入に関心を示していることを認めた。

NZドルは対米ドルで0.8192米ドル。一時1%高の1NZ=

0.8198米ドルを付けた。変動相場制に移行して以降の最高値は08 年2月27日に付けた0.8214米ドル。

オーストラリア・ドルは0.6%高の1豪ドル=1.0709米ドル。

シティグループのG10通貨戦略責任者、スティーブン・イング ランダー氏(ニューヨーク在勤)は顧客リポートで、「市場は、中国 の公的機関がNZ債購入をそれほど望むなら、豪州債や、NZよりも っと大きな債券市場を持つ国のリスク関連通貨にも少なくとも多少 の関心があるはずだと推断した」と記した。

フランは対ユーロで0.7%高の1ユーロ=1.2156フラン。一時

1.2102フランと1999年のユーロ導入以来の高値を付けた。対ドル では一時2.2%高の1ドル=0.8465フランと、最高値を更新した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE