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IMF、保証なければギリシャ融資保留も-ユンケル議長

ユーロ圏財務相会合(ユーロ グループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)は、国 際通貨基金(IMF)がギリシャ向け支援供与を保留する可能性があ ると指摘した。ギリシャが来年、デフォルト(債務不履行)を回避で きるのかどうか、疑問視する見方が強まっている。

ユンケル議長は26日、ルクセンブルクでの会議で「IMFに は明確な規定があるが、その一つは向こう12カ月間の借り換え保証 が付与されない限り、IMFは行動を起こせないというものだ」と説 明。「IMF、欧州連合(EU)、欧州中央銀行(ECB)のトロイ カが、保証が付与されたとの結論に至るとは思わない」と続けた。

EU、IMF、ECBの当局者は、ギリシャの赤字削減努力の 進捗(しんちょく)状況について来週評価をまとめる。昨年、ギリ シャ支援が決定された際は、2012年にはギリシャが市場で資金を調 達できるとの想定を基に内容が決められたが、今はギリシャ国債の下 落により、その実現の可能性は低い。そのため、ギリシャはデフォル トのリスクにさらされており、IMFが今後拠出する救済資金のリス クも上昇する。

IMFのキャロライン・アトキンソン対外関係局長は、「IM Fにとって、赤字を埋める措置を講じている国と協力し、その国に IMF以外にも借り入れ先がある場合に救済資金を拠出することが肝 要だ」と発言。「こうしてIMF加盟国の資金の安全を維持する」と 続けた。

ギリシャが来年、市場に復帰できない場合、有権者の怒りが強い ドイツやフィンランドなどユーロ圏の他の国から追加支援を要請せざ るを得なくなる。ギリシャは来年も支援を受けることになっているが、 資金不足を埋めるには十分ではないとみられている。

JPモルガン・チェースの欧州担当チーフエコノミスト、デービ ッド・マッキー氏は「ユンケル議長がこのタイミングでそのような発 言をする意図は定かではない。ギリシャが来年に欧州金融安定ファシ リティー(EFSF)から資金援助を受ける際の条件に関して、ユー ロ圏各国の財務相に早急に合意するよう圧力を掛けようとしているの かもしれない」と話した。

ギリシャが第5弾の融資を受け取るにはトロイカの支持が必要で、 EUが追加支援を検討する際の条件でもある。IMFが6月に予定し ている融資額は33億ユーロ。

1年前、債務危機の波及を回避しようと1100億ユーロ規模の救 済で合意が成立したが、ギリシャはなお金融市場から締め出されてお り、ポルトガルとアイルランドも救済が必要になった。EU指導者は ギリシャへの新規融資や自主的な返済延期を模索している。ギリシャ は救済プログラムの下、来年に270億ユーロ相当の国債を発行する 予定。

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ニューヨーク 楽山 麻理子 Mariko Rakuyama +1-212-617-4903 mrakuyama@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関する記者への問い合わせ先: Stephanie Bodoni in Luxembourg at +352-22-9999-5270 or sbodoni@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Jones Hayden at +32-2-285-4312 or jhayden1@bloomberg.net

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