コンテンツにスキップする

5月24日の米国マーケットサマリー:株が1カ月ぶり安値

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4104 1.4048 ドル/円 81.91 82.01 ユーロ/円 115.53 115.20

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,356.21 -25.05 -.2% S&P500種 1,316.28 -1.09 -.1% ナスダック総合指数 2,746.16 -12.74 -.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .51% -.02 米国債10年物 3.11% -.02 米国債30年物 4.24% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,523.30 +7.90 +.52% 原油先物 (ドル/バレル) 99.50 +1.80 +1.84%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し3営業日ぶり に反発。ドイツのIfo経済研究所がまとめた独企業景況感指数が予想 外に過去最高付近を維持したことで、欧州中央銀行(ECB)が利上げ を再開するとの見方が強まった。

ニュージーランド(NZ)ドルは米ドルに対し上昇。NZ企業経営 者のインフレ期待が高まったことが背景にある。ドルと円は主要通貨の 大半に対して値下がり。前日大きく値上がりしたことで売りが出た。ユ ーロはカナダ・ドルに対しても上昇。ギリシャのパパンドレウ首相が、 同国は来年、債券市場での資金調達が不可能になるとの認識を示したも のの、ユーロは買い進まれた。

トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメンツの市場アナ リスト、ジョー・マニンボ氏「Ifoの指標に反応しユーロが多少勢い づいた」と分析。また「きのうのドル上昇を受けて若干の利益確定売り が見られる。こうしたこともあり、株や商品、高利回り通貨がある程度 足場を固めている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時44分現在、ユーロはドルに対し前日比

0.5%高の1ユーロ=1.4120ドル(前日は1.4048ドル)。対円で は0.4%上げて115円64銭(前日115円20銭)。ドルは対円で

0.1%安の1ドル=81円90銭(前日82円01銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。主な株価指数は1カ月ぶりの安値をつけた。新 築住宅販売が今年の最高水準に増加したものの、自動車株や工業銘柄に 売りが膨らんだ。

ゼネラル・エレクトリック(GE)と採鉱機メーカーのジョイ・ グローバルがいずれも下落。グッドイヤー・タイヤ&ラバーを中心に 自動車・部品株が値下がりし、同指数はS&P500種株価指数の業 種別指数で値下がり率トップとなった。中国製タイヤに対する米国の 関税を支持するとした世界貿易機関(WTO)の決定について、中国 がこうした関税は「保護主義」だとして上級委員会に上訴したことが 背景。

一方、フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールド やオクシデンタル・ペトロリアムは上昇。ゴールドマン・サックス・ グループが商品相場の明るい見通しを示唆したことが手掛かり。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.1%安の1316.28。一時は0.5%値上がりする 場面もあった。ダウ工業株30種平均は25.05ドル(0.2%)下落 の12356.21ドル。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズのシニアポートフォ リオマネジャー、ピーター・ソレンティーノ氏は「投資家は現時点 で大胆になり過ぎないよう努めている」と指摘。「市場は様子見に回 りつつある。多くの不確実性があるなか、株式相場は年初からかなり 上昇してきた。決算期は終了した。株価を一段と押し上げるには身の ある原動力が必要だ」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では2年債利回りが年初来の低水準に迫った。この日の 2年債入札(350億ドル)は応札倍率が1月以来の高水準になった。

2年債の最高落札利回りは0.560%。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー) 9社の予想平均値では0.562%だった。需要を計る応札倍率は

3.46と、過去10回の平均値3.38を上回った。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャ スティン・レデラー氏は、「入札は予想よりも良好な結果だった」 と述べ、「今は安全性が焦点になっている。特に短期債ではこれが 重要視されている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後3時14分現在、既発債の2年債利回りは前営業日比1ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.52%。同年債 (表面利率0.625%、2013年4月償還)価格は1/32上げて100 7/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3日続伸。3週間ぶりの高値をつけた。 欧州ソブリン債危機が深刻化するとの懸念に加え、ドルの下落で代替資 産としての需要が高まった。

主要通貨に対するドル指数は3日ぶりに下落した。ギリシャ政府 は追加支援を受けるため、国有資産売却の拡大と60億ユーロ相当の 予算縮小を承認した。ユーロ建ての金相場は2日連続で過去最高値を 記録した。

リンド・ウォルドック(シカゴ)のシニアストラテジスト、ア ダム・クロフェンシュタイン氏は「為替相場が荒い動きとなり、金買 いが膨らんだ。この日の相場はそれに尽きる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前日比7.90ドル(0.5%)高の1オンス=1523.30ド ルで終了。終値としては3日以来の高値となった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。ドルが下落し、代替投資として の商品の魅力が高まった。ゴールドマン・サックス・グループとモルガ ン・スタンレーは原油相場の見通しを上方修正した。

ドルは対ユーロで9週間ぶり高値から下げた。5月の独企業景況 感指数が低下予想に反して前月比変わらずとなり、高水準を維持した ことがドル売り・ユーロ買いを誘った。ゴールドマンとモルガン・ス タンレーはリビア紛争による供給削減で石油輸出国機構(OPEC) の余剰生産能力が減少していることを指摘し、北海ブレント先物の見 通しを引き上げた。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード) のアナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は「ドルは売り 圧力にさらされている」と指摘した。さらに「投資銀行の原油見通し 引き上げで地合いが強まった可能性がある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日 比1.89ドル(1.93%)高の1バレル=99.59ドル。終値として は18日以来の高値となった。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Shigeki Mori 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE