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東芝:13年度営業益目標5000億円と倍増、電子デバイス貢献-中計

フラッシュメモリー世界2位の東 芝は24日、2011年度から3カ年の経営計画を発表した。13年度の営 業利益は10年度比で2倍以上を目標に掲げた。電子デバイス事業で大 幅な増益を見込み、けん引役とする。

13年度の営業利益は5000億円(10年度は2403億円)を目指す。 昨年5月に発表した従来計画では、12年度の営業利益は4500億円を目 標にしていた。会見した佐々木則夫社長は「構造転換をしながら世界 トップレベルの複合電機メーカーになる」と述べた。

電子デバイス事業の営業利益が2700億円(同868億円)と全体の 利益の半分以上占める。NAND型フラッシュメモリーの微細化のほ か、システムLSIでのファブレス化の推進や製品数半減などで生産 効率を向上させ、収益力を引き上げる。社会インフラでは火力発電や タービンの需要増などで2000億円(同1371億円)。この2事業で全体 の9割超を稼ぎ出す。

世界的な競争による価格下落が続く中で、設計変更や調達構造の 見直し、材料費削減などによる10年度(6520億円)並みのコスト削減 を「今後もやっていかないと世界についていけない」と話し、引き続 き6000億円規模の削減を目指したいとした。

13年度の売上高は10年度比33%増の8兆5000億円(同6兆3985 億円)と大幅に伸ばす方針。従来計画は12年度の売上高は8兆円とし ていた。10年度に55%だった同社の海外売上高比率を13年度には65% に引き上げる。特に新興国での比率は24%から32%に拡大させる。

設備投資額と研究開発費

11-13年度の設備投資・投融資額は1兆4500億円、研究開発費は 1兆1000億円をそれぞれ計画している。昨年発表の計画では、10-12 年度の設備投資・投融資が1兆3000億円、研究開発費が1兆700億円 だった。

設備投資・投融資額のうち、M&Aへの投資として「2000億円ほ どを想定している」と述べた。M&Aの投資対象分野は「社会インフ ラ事業が時間を買うという意味で効率的」などと語った。また向こう 3年でD/Eレシオ50%(同125%)を狙い、資本改善が達成できれ ば5000億円を注力事業の投資に振り向けたい考えで、計7000億円の 投資枠による売上高への効果は13年度の目標に反映されていない。

社会インフラの中のエネルギー関連では、火力発電や太陽光発電 の世界展開を加速させる。これまで原子力発電事業を新しい成長軸と して位置付けてきたが、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の 事故を受けて、国内外では原発の新設計画には逆風が吹いている。15 年度までに世界で39基の受注、売上高1兆円とする従来目標は変えて いないが、達成時期は「数年シフトする可能性」があるとした。

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