コンテンツにスキップする

東工取:前期連結純損益は特別利益計上で黒字-単体は取引低迷で赤字

国内最大の商品取引所、東京工業品 取引所は、前期(2011年3月期)の純損益が連結ベースで5億2400万円 の黒字となった。10年10月に子会社化した日本商品清算機構の株式取得 などに伴う特別利益が貢献した。

同取引所が24日発表した資料によると、前期は12億2100万円の特別 利益を計上した。単体ベースの当期損益は、7億5400万円の損失となり 3期連続で赤字となった。取引高が低迷したことなどが響いた。同日の 会見で説明した江崎格社長によると、前期は1日当たり14万枚の取引高 を目標としていたが、実績は11万1000枚にとどまった。

取引高の減少について、江崎社長は、商品取引受託業者が激減して いることが影響していると指摘。「それをカバーできる新規の市場参加 者を期待したほど獲得できていない」と説明した。

江崎氏によると、受託業者は、政府による勧誘規制の強化で、「将 来の経営に展望が見えなくなりかなり圧迫されている」。ただ、同取引 所は今年3月に新たに策定した2011年度から3カ年の中期経営計画は変 更しない方針だという。

中期経営計画では、11年度から経常損益の黒字転換を図り、同年度 の1日平均の取引高目標を14万枚と設定している。その後は、東京穀物 商品取引所から移管される予定の農産物市場の開設による取引高の増加 を見込んでいる。12年度には1日平均18万枚、13年度は20万枚を目指す としている。

東工取は、取引の活性化を図るため、09年5月に世界の取引所に匹 敵する高速処理能力を持つ取引システムを導入。それに伴い取引時間を 延長したほか、サーキットブレーカー制度を導入して価格の弾力性を高 めるなど、海外の大口投資家などの参加を促す措置を講じてきた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE