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NY外為:ドルが主要通貨に対し上昇-欧州の債務危機深刻化で

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルが主要16通貨すべてに対して上昇。欧州ソブリン債危機の深刻化 で株価が下げたほか、「恐怖指数」として知られるボラティリティ指数 が2カ月ぶり高水準となったことが手掛かり。

ユーロはスイス・フランに対して過去最安値に下落。対ドルでも 2カ月ぶり安値を付けた。イタリアの格付け見通しが引き下げられた ことや、スペインの与党社会労働党が地方選挙で大敗を喫したことが 材料視された。オーストラリア・ドルは米ドルに対するパフォーマン スが最悪となった。中国の製造業活動を示す指標が10カ月ぶり低水準 となったことを受けた。

インタラクティブ・ブローカーズ・グループのシニア市場アナリ スト、アンドルー・ウィルキンソン氏は「当社はポルトガルやギリ シャ、アイルランドから、視線をスペインとイタリアに移して、両国 の見通しを精査している」と述べた。また「商品相場に敏感な通貨に 関して言えば、中国の製造業活動は大局的に見た不安要素として浮上 している」と加えた。

ニューヨーク時間午後4時7分現在、ドルはユーロに対し前日比

0.8%高の1ユーロ=1.4050ドル。一時1.4%高の1.3970ドルと 3月17日以来の高値を付ける場面もあった。前週末20日は1.4161 ドル。ドルは対円で0.4%高の1ドル=82円ちょうど(前週末81円 70銭)。

ユーロはフランに対し0.1%安の1ユーロ=1.2414フラン。一 時1.2324フランと、1999年のユーロ導入以来の安値まで下げた。対 円では0.4%下落の115円22銭(前週末は115円69銭)。

週間での下落

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指 数によると、ユーロは過去1週間で0.6%下落。ドルは0.2%高で、 安全通貨とされるフランは0.4%上げた。

株価の予想変動率の指標で恐怖指数とも呼ばれるシカゴ・オプシ ョン取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)は一時 15%上昇し20と、3月23日以来の高水準となった。株式相場はこの 日下落し、S&P500種指数は1.2%安。主要7カ国通貨のインプラ イド・ボラティリティ(IV)を示す指数は2.7%上げた

欧州債市場ではアイルランドやポルトガル、ギリシャ、スペイン、 イタリアの国債が下落し、利回りが上昇した。ギリシャ10年債の利回 りは17.07%に上昇。アイルランド10年債利回りは10.88%を付け た。ともにユーロ導入以降では最高。

見解の相違

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、オーストリア中 銀のノボトニー総裁はこの日、ギリシャが財政健全化プログラムを計 画通りに実行する限り、ECBは同国国債をリファイナンスオペの担 保として受け入れるとの考えを示した。当局者らは先週、ギリシャが 債務の償還期限を延長した場合、ECBはもはやギリシャ国債を担保 として受け入れないかもしれないとの見解を示していた。

三菱東京UFJ銀行の為替調査部門の欧州責任者、デレク・ハル ペニー氏(ロンドン在勤)は23日付の顧客リポートで、「債務危機へ の対応をめぐり当局者の間ではなおも見解の相違があるとみられるこ とから、ユーロには短期的に依然かなりのリスクが存在する」と記し た。

英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが23 日発表した5月のHSBC中国製造業購買担当者指数(PMI)の暫 定値は51.1と、4月確定値の51.8から低下した。

豪ドルは対米ドルで1.4%安の1豪ドル=1.0507米ドル。一時

1.0479米ドルと、4月19日以来の安値を付けた。対円では1.1%下 げて86円16銭。

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