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大手損保3社:前期純損益7割減の644億円-大震災受け保険金膨らむ

東京海上ホールディングスなど大手 損保3グループの2011年3月期連結純損益は、合計で644億円と前の 期を約7割下回った。東日本大震災に伴う保険金支払いや株式評価損な どが響いた。今期は前期比3.5倍の2280億円を見込む。震災による保 険金支払いの影響がなくなり平年並みの自然災害を想定している。

各社が19日開示した。前期純利益は東京海上HDが前の期比44% 減の719億円、MS&ADインシアュランスグループホールディングス が91%減の54億円。NKSJホーディングスは129億円の赤字(前の 期は534億円の黒字)に転落した。今期は東京海上HDが1450億円、 MS&ADが670億円、NKSJが160億円を見込んでいる。

個人向けを除いた企業向けの地震保険などの保険金支払い負担は 損保6社で2037億円の見込み。個人向け地震保険は政府と共同で運営 する再保険制度で支払うため損益への影響はない。支払いが集中する今 期に対応するため前期に支払い備金を積み立てており、今期業績への影 響は限定的だ。

東京海上HDの本田大作副社長は今期について「大規模災害を想定 せず、平年並みの自然災害を想定している」と述べた。MS&ADの梅 村孝義常務は、上半期は「震災や節電の影響による生産減などで、自動 車、海上、新種保険の落ち込む」と予想。下半期以降は「復興需要や企 業努力で景気は持ち直す」とみて同社の増収基調を見込んでいる。

前期の資産運用収益は、その前の期と比べて28%減の6960億円、 資産運用費用は同14%増の2183億円で大震災後の株価下落の影響を受 けた。有価証券評価損は同36%増の659億円となったものの、リーマン ショックの影響を受けた09年3月期の4780億円は大きく下回った。

3グループ合計の保険引き受け収益は同1.2%減の8兆5200億円、 保険引き受け費用は同1.4%減の7兆4650億円。正味収入保険料は、前 の期と変わらずの6兆7500億円だった。そのうち自動車保険はエコカ ー減税の効果で新車販売が好調だったことや保険料値上げなどで同

1.4%増の3兆2870億円となった。

ただ、7月に料率改定を予定していた東京海上日動火災保険では、 大震災対応で延べ8800人の応援体制を組んだ。東京海上HDの玉井孝 明専務は、「代理店などに料率値上げを丁寧に説明できる状況ではなく 改定を来年1月に延期した」という。

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             前期                  前期             今期予想
          純利益 (%)     正味収入保険料 (%)      純利益 (%)
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東京海上    719 -44.0            22721  -0.9         1450 101.6
MSAD     54 -90.5            25438   1.0          670  1136
NKSJ   -129   N/A            19333  -0.1          160   N/A
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注)単位:億円。連結。MS&ADは前期の3社単純合算との比較、N KSJは前期の2社単純合算との比較。

--取材協力:河元伸吾 山崎朝子 Editor:Kazu Hirano Tetsuki Murotani

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 伊藤 小巻 Komaki Ito (813)3201-8871 kito@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 大久保 義人 Yoshito Okubo (813)3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Andreea Papuc +852-2977-6641 apapuc1@bloomberg.net

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