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5月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、 商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル、対資源国通貨で下落-対円では81円台半ば

ニューヨーク外国為替市場では、ドルがノルウェーやニュージー ランドなど資源国通貨に対して下落。原材料価格や株式が上昇したこ とで、高利回り資産を選好する動きが広がった。

米連邦公開市場委員会(FOMC、4月26-27日開催)の議 事録が発表されると、ドルはユーロに対してもみ合った。同議事録で は、過去最大規模の刺激策を正常化させる戦略について、最初に償還 金再投資を終わらせ、その後利上げを実施することでメンバーらの意 見がまとまり始めたことが示された。英ポンドは主要通貨の中で下落 率トップとなった。イングランド銀行(英中央銀行)が5日開いた政 策委員会の議事録によれば、過半数のメンバーが現時点での利上げは 景気回復を損なう恐れがあるとの見解を示した。

BNPパリバの為替ストラテジスト、メアリー・ニコラ氏は、 「この日の外国為替市場を動かしているのは商品の動向だ」と指摘。 「ニュージーランド・ドルのほか、ノルウェー・クローネとスウェー デン・クローナなど高ベータ通貨はドルに対して上昇している」と述 べた。ベータとは市場に対する相対的なリスクを表す。

ニューヨーク時間午後5時現在、南アフリカ・ランドは主要16 通貨すべてに対して上昇し、ドルに対しては0.6%高。金とプラチ ナは同国最大の輸出品目。ニュージーランド・ドルは対米ドルで

0.5%高。クローネとクローナも値上がり。

商品相場は反発

ドルはユーロに対して前日比ほぼ変わらずの1ユーロ=1.4249 ドル(同1.4237ドル)。一時は0.3%下落、また0.3%上昇する 場面もあった。円はドルに対して0.3%安の1ドル=81円64銭。 一時は0.6%上昇する場面もあった。前日は81円77銭と、4月 28日以来の安値を付けた。円はユーロに対して0.3%安の1ユーロ =116円30銭。

商品銘柄で構成するトムソン・ロイター・ジェフリーズCRB指 数は2.3%上げて、4日ぶりの上昇。S&P500種株価指数は

0.9%高で終了した。

議事録では、ほぼすべてのメンバーが「正常化への第一歩」は、 昨年8月に開始した住宅ローン担保証券(MBS)の償還金再投資を やめることだという考えで一致した。また大多数は短期金利の誘導目 標を引き上げた後に証券を売却することを支持した。

引き締めが「近く必ず始まること」を意味しない

また、出口戦略をめぐる議論は引き締めが「近く必ず始まること」 を意味してはいないと指摘した。

FXソリューションズのチーフ市場アナリスト、ジョー・トレビ サニ氏は「為替の動向を見る限り、市場は議事録を好ましいとは考え なかった」と指摘。「市場の懸念に答える何らかの新たな表明と市場 が解釈したなら、ドルは上昇していたはずだが、そうはならなかった」 と述べた。

米セントルイス連銀のブラード総裁はニューヨークでブルームバ ーグテレビジョンのインタビューに応じ、年内の引き締め開始予想は 「妥当だと私は今も考えている」と述べ、その場合、まずバランスシ ート上の資産を圧縮することから始めるだろうとの見方を示した。

英ポンドはユーロに対して0.6%安、対ドルでも0.6%値下が りした。イングランド銀行の議事録によると、キング総裁を含む6人 のメンバーが金利の据え置きに票を投じた。

センタンス委員は政策金利を過去最低の0.5%から1%に引き 上げることを引き続き主張したほか、デール、ウィール両委員が

0.25ポイントの利上げを求めた。資産買い取りプログラムの規模に ついては、ポーゼン委員が今回も拡大を求めた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指 数によると、ポンドは年初から0.4%安。ドルは4.1%下落、ユー ロは2.7%高となっている。

◎米国株:反発、金融当局者の低金利維持示唆や商品高を好感

米株式相場は上昇。前日までの3日連続安から反発した。米金融 当局者が低金利維持を示唆したほか商品相場の反発、パソコンメーカ ー、デルの四半期利益がアナリスト予想を上回ったことが好感された。

石油のシェブロンや種子メーカー最大手のモンサントはいずれも 上昇。需要増の兆候が示されると、商品相場は値上がりした。デルは

5.4%高。企業のハイテク分野への投資が消費者需要の落ち込みをカ バーした。若者向け衣料のアバクロンビー&フィッチも高い。四半期 利益がアナリスト予想を上回ったのが買い材料だった。

S&P500種株価指数は前日比0.9%上げて1340.68。ダウ 工業株30種平均は80.60ドル(0.7%)高の12560.18ドル。

ソラリス・アセット・マネジメント(ニューヨーク)のティモシ ー・グリスキー最高投資責任者(CIO)は、「値上がりする銘柄が 多かった」と述べ、「デルのニュースが転換点となった。商品は反発 の機会をうかがっており、トレーダーはその好機を利用するだろう。 さらに、連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を抑えることで、 債券から株式への投資資金の流入を促そうとしている」と続けた。

S&P500種は年初から6.6%の上昇。ブルームバーグのデー タによると、S&P500種構成企業で4月11日以来、四半期決算 を発表した446社のうち3分の2以上がアナリスト予想を上回る利 益だった。

FOMC議事録

米連邦準備制度理事会(FRB)が18日公表した連邦公開市場 委員会(FOMC、4月26-27日開催)の議事録によると、メン バーらは過去最大規模の刺激策を正常化させる戦略について、最初に 住宅ローン担保証券(MBS)の償還金再投資を終わらせ、その後政 策金利の引き上げや資産売却を実施することで意見がまとまり始めた。

議事録では、ほぼすべてのメンバーが「正常化への第一歩」は、 昨年8月に開始したMBSの償還金再投資をやめることだという考え で一致した。また大多数は短期金利の誘導目標を引き上げた後に証券 を売却することを支持。さらに大半は資産売却について事前に発表し た計画に基づいて実施するのが望ましいとした一方、フェデラルファ ンド(FF)金利誘導目標の引き上げは「積極的な手段」として利用 することを支持した。

モルガン・スタンレー・景気循環株価指数は1.2%上昇。構成 銘柄30株のうち25銘柄が値上がりした。

セントルイス連銀のブラード総裁は、欧州のソブリン債危機は 原油高を抜き、今は米景気見通しにとって最大のリスク要因だと述 べた。

ドルと株の関係

ブラード総裁は18日、ニューヨークでブルームバーグのインタ ビューに応じ、「数週間前ならば原油と答えただろう。しかし今は相 場が下落しつつある。欧州の問題はその他の問題より少し深刻だ」と 述べた。

RBCキャピタル・マーケッツの機関投資担当チーフストラテジ スト、マイルズ・ザイブロック氏は、今の米国株はドル上昇に対して、 過去40年間で最も脆弱(ぜい弱)だと指摘する。

年初からの4カ月間、主要6通貨に対するインターコンチネンタ ル取引所(ICE)のドル指数は7.7%低下した。同指数は4月末 に年初来の安値まで売り込まれて以来、これまでに最大3.9%値を 戻した。

ザイブロック氏は18日付のリポートで、「ドルの上昇は向かい 風だ」と指摘、今後3カ月間に株が下落する可能性があると述べた。 同氏の予測によると、通貨と株式の逆相関は1971年以来で最も強 い。

◎米国債:下落、10年債利回りは4日ぶりに上昇-議事録に反応

米国債相場は下落。10年債利回りは4営業日ぶりに上昇した。 米連邦準備制度理事会(FRB)が18日公表した連邦公開市場委員 会(FOMC、4月26-27日開催)の議事録で、刺激策からの引 き揚げが議論されたことが示された。

10年債と同年物のインフレ連動債(TIPS)との利回り格差 は拡大。一時はここ3カ月で最も小幅となった。議事録によれば、大 多数のメンバーは短期金利の誘導目標を引き上げた後に証券を売却す ることを支持した。

ウェルズ・ファーゴで約30億ドルの債券運用に携わるジェイ・ ミューラー氏は「これまで購入を続けてきた資産の売却が政策正常化 プロセスの第一歩では必ずしもないというコンセンサスがあった。こ れにより、市場は出口戦略をある程度とらえることができた」と述べ た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後3時55分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.18%。同年債(表面利率

3.125%、2021年5月償還)価格は1/2下げて99 17/32。利 回りは一時3.09%と、昨年12月7日以来の低水準を付ける場面も あった。

30年債相場は1ポイント余り下げ、利回りは4.29%に上昇。 一時は4.20%と、昨年12月1日以来の低水準を付けていた。2年 債利回りは3bp上げて0.55%。

「正常化への第一歩」

議事録では、ほぼすべてのメンバーが「正常化への第一歩」は、 昨年8月に開始したMBSの償還金再投資をやめることだという考え で一致した。

また、大多数は短期金利の誘導目標を引き上げた後に証券を売却 することを支持。さらに過半数のメンバーは資産売却について事前に 発表した計画に基づいて実施するのが望ましいとした一方、フェデラ ルファンド(FF)金利誘導目標の引き上げは「積極的な手段」とし て利用することを支持した。

FRBのバーナンキ議長は先月のFOMC後の記者会見で、過去 最大の刺激策がいつ終了するかは不明だと述べた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの米金利戦略責 任者、プリヤ・ミスラ氏は「FOMC議事録からは、メンバーがイン フレを懸念していることが私には分かる。出口戦略をめぐりコミュニ ケーションの手段を使うことは、インフレ対策の面でFOMCが後手 に回っていると市場に織り込まれないようにするための1つの方法だ」 とした上で、「FOMCは市場に、現行の緩和策が永遠に続くわけで はないということを伝えようとしているのだと思う」と述べた。

ブレークイーブンレート

10年債と同年物のインフレ連動債との利回り格差(ブレークイ ーブンレート)は、6営業日ぶりに拡大。一時は2.26ポイントと、 2月17日以降で最も小幅となった。

米セントルイス連銀のブラード総裁は、ブルームバーグテレビジ ョンのこの日のインタビューで、連邦公開市場委員会(FOMC)は 年内に政策引き締めを開始する可能性があるとし、その場合、まずバ ランスシート上の資産を圧縮することから始めるだろうとの見方を示 した。

ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は今月、年内の小幅利上げ が望ましいとした一方、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は 「そう遠くない将来」に緩和策から脱却する必要があると指摘。また ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、景気の回復は依然としてFOM Cの目標に届いていないとの認識を示した。

フェデラルファンド(FF)金利先物市場の動向によると、FO MCが来年3月の会合で政策金利を引き上げる確率は35%。前日は 32%だった。

◎NY金:反発、商品高でインフレ懸念高まる-終値1495.80ドル

ニューヨーク金先物相場は反発。今月最大の上げとなった。穀物 やエネルギーの価格が上昇し、インフレヘッジとしての金の魅力が高 まった。

商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数は一 時2.6%上昇した。国連によると、世界の食糧価格は過去最高近く にあり、原油相場はこの日、1バレル=100ドル台に戻した。

リンド・ウォルドック(シカゴ)のシニアストラテジスト、アダ ム・クロフェンシュタイン氏は、「商品市場で全般的にリスク許容度 が回復しつつある」と指摘。「商品の購入に意欲的な強い経済国はま だ多い。下落局面になるたびにインフレ目的の金買いが戻り、ドルか ら離れて多様化を図る動きが出てくる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 6月限は前日比15.80ドル(1.1%)高の1オンス=1495.80ド ルで終了。4月29日以来の大幅高となった。

◎NY原油:反発、100ドル台回復-予想外の在庫減で

ニューヨーク原油先物相場は反発。1バレル=100ドル台を回 復した。米エネルギー省の週間統計を好感して買いが入った。製油所 の稼働率が上昇し、原油輸入が減少したため、原油在庫は予想外に減 少した。

原油在庫は前週比1万5000バレル減少の3億7030万バレル。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想は170万バレ ル増だった。製油所の稼働率は83.2%と、4月1日に終わった週以 来の高水準。

ワイス・リサーチ(フロリダ州ジュピター在勤)の天然資源アナ リスト、ショーン・ブロドリック氏は、「エネルギー省の統計が買い 材料になったのは明らかだ」と発言。「商品は依然として魅力的な投 資対象で、買いを誘うのに多くはいらない」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 日比3.19ドル(3.29%)高の1バレル=100.10ドルで終了し た。終値としては10日以来の高値。

◎欧州株:5日ぶり反発、不動産株に買い-商品高好感で資源株上昇

欧州株式相場はここ2カ月で最長の下げから反発した。英ラン ド・セキュリティーズ・グループが不動産株の上げを主導したほか、 商品高を背景に資源株も上昇した。

不動産投資信託(REIT)のランド・セキュリティーズは約2 年ぶりの大幅高。2011年3月期の利益が予想を上回ったことが買い を誘った。ロンドン市場の銅相場が2カ月ぶり大幅高となったことを 好感し、英産銅会社アントファガスタも買われた。

一方、ベルギーの保険会社アジアスは安い。ユーロ圏周辺国の主 要株価指数が下落したことがきっかけ。

ストックス欧州600指数は前日比0.3%高の278.17で終了。 前日までの4営業日続落で、2月17日に付けた年初来高値からは

4.5%下回る水準となっている。

ロイヤル・ロンドン・アセット・マネジメントのファンドマネジ ャー、ケビン・リリー氏は「株式相場はじわじわ上昇し続けるだろう が、一連の地政学的なニュースでボラティリティーの落とし穴が待ち 構えているだろう」と語った。

18日の西欧市場では18カ国中12カ国で主要株価指数が上昇 した。ポルトガルのPSI-20指数は0.4%下げ、ギリシャのアテ ネ総合指数は1.4%安となった。

欧州中央銀行(ECB)の当局者らはこの日、ギリシャの債務再 編に否定的な発言を繰り返した。これに対し、ユーロ圏財務相会合 (ユーログループ)はギリシャの債務返済計画の延長をめぐって債券 保有者と協議するとの考えを初めて打ち出し、政府と中央銀行の間で ギリシャをめぐり意見が分かれている。

ランド・セキュリティーズは6.4%高、アントファガスタは

2.9%上げた。アジアスは3.6%の下落。

◎欧州債:ギリシャなど周辺国債が下落、債務再編を警戒

欧州債市場では、ギリシャ10年債相場が下落。同国が債務再編 を免れることができないとの懸念から、高債務に苦しむ周辺国債への 需要が後退した。

アジアと欧州の株高でリスク意欲が改善したものの、ギリシャ 10年債のドイツ10年債に対するスプレッド(上乗せ利回り)は3 日連続で拡大した。ドイツはこの日、5年債を49億1000万ユー ロ入札した。

ポルトガル国債は下落。総額10億ユーロの2カ月物証券の入札 が順調だったものの、欧州各国の財務相が同国向け790億ユーロ規 模の救済策を2日前に承認したことが依然として響いている。スペイ ン国債も下げ、ドイツ国債は上げを消した。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のロンドン在勤スト ラテジスト、ノーバート・アウル氏は、「周辺国債のパフォーマンス は悪いが、大幅安ではない」と述べ、「ギリシャ債の再編が主な懸念 材料だ。国債供給の増加と相まって、市場関係者はやや神経質になっ ている」と解説した。

ロンドン時間午後4時13分現在、ギリシャ10年債利回りは前 日比17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

15.79%。一方、ギリシャ2年債利回りは10bp低下し24.88%。

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場の取引動向に よると、ギリシャ国債の5年以内のデフォルト(債務不履行)確率は 67%であることが示唆されている。

欧州中央銀行(ECB)の当局者らはこの日、ギリシャの債務再 編に否定的な発言を繰り返した。これに対し、ユーロ圏財務相会合 (ユーログループ)はギリシャの債務返済計画の延長をめぐって債券 保有者と協議するとの考えを初めて打ち出し、政府と中央銀行の間で ギリシャをめぐり意見が分かれている。

ドイツ10年債利回りは前日比2bp上げ3.11%。16日には

3.07%まで下げ、3月16日以来の最低を記録した。ドイツ2年債 利回りもこの日に2bp上げ1.81%となった。

◎英国債:下落、2年債利回り1.01%-10年債利回り3.38%

英国債相場は下落。2年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の1.01%、10年債利回りは1b p上げ3.38%となった。

イングランド銀行(英中央銀行)が18日発表した今月5日の金 融政策委員会(MPC)議事録で大半のメンバーが利上げに対する懸 念を表明したことが示されたほか、4月の失業者数が増加したことを 背景に、この日のポンド相場は下落した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 大塚 美佳 Mika Otsuka +1-212-617-5823 motsuka3@bloomberg.net Editor: Shigeki Mori ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae, Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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