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5月18日の米国マーケットサマリー:株が反発、商品に買い

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4243 1.4237 ドル/円 81.68 81.42 ユーロ/円 116.33 115.91

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,560.18 +80.60 +.6% S&P500種 1,340.68 +11.70 +.9% ナスダック総合指数 2,815.00 +31.79 +1.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .55% +.03 米国債10年物 3.18% +.06 米国債30年物 4.29% +.07

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,495.80 +15.80 +1.07% 原油先物 (ドル/バレル) 99.68 +2.77 +2.86%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルがニュージーランドや南ア フリカなど資源国通貨に対して下落。株式や商品が上昇したことで、 高利回り資産を選好する動きが広がった。

米連邦公開市場委員会(FOMC、4月26-27日開催)の議 事録が発表されると、ドルはユーロに対してもみ合った。同議事録で は、過去最大規模の刺激策を正常化させる戦略についてメンバーらの 意見がまとまり始めたことが示された。英ポンドは主要通貨の中で下 落率トップとなった。イングランド銀行(英中央銀行)が5日開いた 政策委員会の議事録によれば、過半数のメンバーが現時点での利上げ は景気回復を損なう恐れがあるとの見解を示した。南アフリカ・ラン ドは上昇率でトップだった。

オーストラリアのウエストパック銀行のシニア為替ストラテジ スト、リチャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は、「ド ルにはこれまでやや売り圧力がかかっていた」と指摘。「市場はこれ までと同じ動きを続けている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時47分現在、ドルはユーロに対して前 日比ほぼ変わらずの1ユーロ=1.4234ドル(同1.4237ドル)。 一時は0.4%下落、また0.3%上昇する場面もあった。円はドルに 対して0.2%安の1ドル81円56銭。一時は0.6%上昇する場面 もあった。前日は81円77銭と、4月28日以来の安値を付けた。 円はユーロに対して0.1%安の1ユーロ=116円07銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。前日までの3日連続安から反発した。米金融 当局者が低金利維持を示唆したほか商品相場の反発、パソコンメーカ ー、デルの四半期利益がアナリスト予想を上回ったことが好感された。

石油のシェブロンや種子メーカー最大手のモンサントはいずれ も上昇。新興市場で需要増の兆候が示されると、商品相場は値上が りした。デルは5.4%高。企業のハイテク分野への投資が消費者需 要の落ち込みをカバーした。若者向け衣料のアバクロンビー&フィ ッチも高い。四半期利益がアナリスト予想を上回ったのが買い材料 だった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.9%上げて1340.67。ダウ工業株30種平均は

80.60ドル(0.7%)高の12560.18ドル。

ソラリス・アセット・マネジメント(ニューヨーク)のティモ シー・グリスキー最高投資責任者(CIO)は、「値上がりする銘柄 が多かった」と述べ、「デルのニュースが転換点となった。商品は 反発の機会をうかがっており、トレーダーはその好機を利用するだ ろう。さらに、連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を抑える ことで、債券から株式への投資資金の流入を促そうとしている」と 続けた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。10年債利回りは4営業日ぶりに上昇した。 米連邦準備制度理事会(FRB)が18日公表した連邦公開市場委員 会(FOMC、4月26-27日開催)の議事録で、刺激策からの引き 揚げが議論されたことが示された。

10年債と同年物のインフレ連動債(TIPS)との利回り格差 は拡大。一時はここ3カ月で最も小幅となった。議事録によれば、大 多数のメンバーは短期金利の誘導目標を引き上げた後に証券を売却 することを支持した。

ウェルズ・ファーゴで約30億ドルの債券運用に携わるジェイ・ ミューラー氏は「これまで購入を続けてきた資産の売却が政策正常化 プロセスの第一歩では必ずしもないというコンセンサスがあった。こ れにより、市場は出口戦略をある程度とらえることができた」と述べ た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後2時10分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.17%。同年債(表面利率

3.125%、2021年5月償還)価格は14/32下げて99 5/8。利 回りは一時3.09%と、昨年12月7日以来の低水準を付ける場面も あった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。今月最大の上げとなった。穀物 やエネルギーの価格が上昇し、インフレヘッジとしての金の魅力が高 まった。

商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数は 一時2.6%上昇した。国連によると、世界の食糧価格は過去最高近 くにあり、原油相場はこの日、1バレル=100ドル台に戻した。

リンド・ウォルドック(シカゴ)のシニアストラテジスト、ア ダム・クロフェンシュタイン氏は、「商品市場で全般的にリスク許 容度が回復しつつある」と指摘。「商品の購入に意欲的な強い経済 国はまだ多い。下落局面になるたびにインフレ目的の金買いが戻り、 ドルから離れて多様化を図る動きが出てくる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前日比15.80ドル(1.1%)高の1オンス=1495.80 ドルで終了。4月29日以来の大幅高となった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。1バレル=100ドル台を回復 した。米エネルギー省の週間統計を好感して買いが入った。製油所の 稼働率が上昇し、原油輸入が減少したため、原油在庫は予想外に減少 した。

原油在庫は前週比1万5000バレル減少の3億7030万バレル。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想は170万バレ ル増だった。製油所の稼働率は83.2%と、4月1日に終わった週以 来の高水準。

ワイス・リサーチ(フロリダ州ジュピター在勤)の天然資源ア ナリスト、ショーン・ブロドリック氏は、「エネルギー省の統計が 買い材料になったのは明らかだ」と発言。「商品は依然として魅力 的な投資対象で、買いを誘うのに多くはいらない」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 日比3.19ドル(3.29%)高の1バレル=100.10ドルで終了した。 終値としては10日以来の高値。

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