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米銀が政府機関債の購入加速、金利低下や融資減速で-クレジット市場

米銀による政府保証付きの住宅ロ ーン担保証券(MBS)の購入が加速している。金利低下や融資需要 の鈍化を受け、債券市場でより有利な運用先を模索する動きが強まっ ているためだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)のデータによると、連邦住宅抵 当金庫(ファニーメイ)、フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)、 ジニーメイ(連邦政府抵当金庫)の保証付きのMBSは、商業銀行の 5月4日終了週の保有額が1兆1600億ドル(約94兆円)と、過去最 高を記録。3月30日から427億ドル、昨年末からは571億ドルの増加 となった。指標の10年物米国債利回りは3.1%と、2月8日に付けた 今年の最高(3.74%)から低下している。

銀行は、比較的利回りが低い米国債より、こうしたいわゆる政府 機関債を好んでいる。背景には、銀行の貸し出しが今年に入って1.7% 減少したことや、現金保有高が前例のない高水準に達していることが ある。銀行は金利上昇局面が到来して貸し出しのリターンが改善する のを待つよりも、政府機関債への投資を積極化している。

ウェルズ・ファーゴの証券部門の住宅関連債券調査責任者、グレ ン・シュルツ氏は、MBSは「融資に転換可能な流動性の高い待機場 所と受け止められている」と指摘。短期の借り入れコストに対する利 回りが「現時点で最も高い資産の一つだ」との見方を示した。

ブルームバーグの集計データによると、ファニーメイの30年物M BSで額面に最も近い水準で取引されている銘柄の利回りは3.94% と、2月8日の4.5%から低下。10年物国債に対する利回り上乗せ幅 (スプレッド)は83ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)とな っている。昨年末は84bp。

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