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円売りとドル売りが先行、株安・商品安一服でリスク回避圧力が緩和

朝方の東京外国為替市場では円や ドルを売る動きが先行。前日の米国株や商品相場の下げ渋りを受け、投 資家のリスク回避姿勢が和らぐなか、ユーロなど相対的に金利の高い通 貨を選好する動きが優勢となった。

円は対ユーロで1ユーロ=115円台後半から一時、116円41銭ま で下落、1週間ぶりの安値を付けた。ドルも対ユーロで1ユーロ=

1.42ドル台前半から一時、3営業日ぶり安値となる1.4276ドルまで 値を切り下げた。その後は対ユーロでの円売り、ドル売りも一服し、午 前10時13分現在はそれぞれ116円、1.4251ドル前後で推移してい る。

一方、ドル・円相場は約3週間ぶりドル高・円安水準付近で推移。 海外時間に1ドル=81円77銭と4月28日以来の円安値を付けた後は、 81円台半ばを中心にもみ合う展開が続いており、足元では81円39銭 前後で取引されている。

IGマーケッツ証券マーケットのアナリスト、石川順一氏は、円売 りの背景について、「出口戦略を焦点に当てると日本は周回遅れになっ ているので、不利にならざるを得ない」と指摘する。半面、欧州のソブ リンリスクがくすぶり、中国に加えて米国の景気減速懸念も浮上するな か、株式などリスク資産からの資金逃避が見られれば「リスク回避の円 買い」が再燃する可能性も残るとしている。

リスク回避一服

17日の米株式相場は下落。パソコンメーカーのヒューレット・パ ッカード(HP)の業績予想引き下げや住宅着工件数の大幅減少などが 嫌気された。ただ、S&P500種株価指数は前日比0.8%安となった後、 下げ渋り、結局同0.1%未満の下げで取引を終えた。18日の東京株式 相場も上昇して始まっている。

また、ニューヨーク原油先物相場は前日、続落してほぼ3カ月ぶり の安値を付けたが、取引終盤にかけては急速に切り返し、アジア時間 18日の時間外取引では上昇に転じている。

前日の海外市場では、株や商品が下げ渋るなか、リスク回避の伴う 円高圧力が緩和、日本企業による欧州企業の買収話も一部で円売りの思 惑を呼んで、円は主要通貨に対して全面安となった。

ドルもほとんどの主要通貨に対して下落。予想を下回る米経済指標 を受け、米景気の先行き懸念が強まったことも重しとなった。

ギリシャ問題

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセン ブルク首相兼国庫相)は17日、「ギリシャ債のソフトリストラクチャ リングを進めることが可能かどうか見極める必要がある」とし、「ギリ シャ債の大規模なリストラクチャリングには断固反対だ」と指摘した。 同議長の報道官はソフトリストラクチャリングとリプロファイリング (期限延長)は同義だと説明した。

石川氏は、「ギリシャ債務問題に関しては結論も出ておらず、不透 明感が強く残る中、債務再編、債務返済の延長といった話にユーロはネ ガティブな反応をしやすい」と指摘する。

債券ファンド大手、米パシフィック・インベストメント・マネジメ ント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO) はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ストロスカーン国 国際通貨基金(IMF)専務理事が逮捕されたことで、ギリシャのデフ ォルト(債務不履行)や債務再編の確率が高まったとの見方を示した。

--取材協力 油井望奈美 Editor:Joji Mochida, Masaru Aoki

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 小宮 弘子 Hiroko Komiya

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