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ユーロ圏財務相会合:ポルトガル救済を承認-ギリシャは資産売却を

欧州各国の財務相は16日、ポルト ガルへの780億ユーロ(約9兆円)の救済策を承認した。ユーロ圏で 欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)から緊急融資を受ける国 はギリシャとアイルランドに続きポルトガルが3カ国目となる。

ポルトガルのドスサントス財務相はブリュッセルで開かれたユー ロ圏財務相会合後に記者団に対し、緊急融資の第一弾が5月末か6月 初めに実行されると述べた。

IMF融資の金利は3.25%となる。欧州が負担する融資の金利は

5.5-6%になると、EUの行政執行機関である欧州委員会のレーン委 員(経済・通貨担当)は今月10日に明らかにしていた。

ドスサントス財務相の16日の発表によると、7年半のプログラム の平均金利は5.1%前後になる見通し。同財務相は記者団に対し、「現 在の市場環境に従い、780億ユーロの融資の平均金利は当初3年間が 5%前後、その後は平均約5.2%に上昇する」と説明した。

一方、ギリシャに対しては欧州の財務相らは支援条件改善のため の一層の努力を求める圧力を強めた。強姦未遂容疑などで逮捕された ストロスカーンIMF専務理事が欠席した中で行われたこの日の協議 では、各国は追加支援の条件としてギリシャに歳出の大幅削減と資産 売却による歳入拡大を求めたほか、債券保有者にもコストを負担させ るかどうかも検討した。

オーストリアのフェクター財務相は16日の同会合に先立ち記者団 に対し、「ギリシャには民営化の余地がかなりある。追加支援を求める 前に自国で対応すべきだ」と述べた。

支援拡大にハードル設定

会合ではこのほか、ドラギ・イタリア銀行(中央銀行)総裁の欧 州中央銀行(ECB)次期総裁への指名が承認された。

16日の欧州債市場ではギリシャ国債が下落した。ユーロ圏周辺地 域の高債務国を支援するコストをめぐり域内北部の国での国民の不満 が高まっており、域内主要国が支援パッケージの拡大にハードルを設 定したと受け止められた。10年債利回りは17ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇し15.61%。同年限のドイツ国債に対する利回り 上乗せ幅(スプレッド)は14bp拡大し12.5ポイント。

ストロスカーンIMF専務理事が14日にニューヨークで逮捕され た問題に関しては、財務相らはギリシャとアイルランド、ポルトガル 向けの救済資金を約3分の1拠出するIMFの役割が今回の事件によ って妨げられることはないとの見解を示した。今回の会合には、ネマ ト・シャフィク副専務理事がIMFの代表として出席した。ストロス カーン専務理事(62)は容疑を否定しているが、ニューヨークの裁判 所判事は保釈を認めず勾留を命じた。

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