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仏大統領選は振り出しか-最有力ストロスカーンIMF専務理事逮捕で

国際通貨基金(IMF)のスト ロスカーン専務理事が強姦未遂容疑で逮捕されたことで、来年実施の 母国フランスの大統領選挙は振り出しに戻る公算が大きい。今回の逮 捕により、同専務理事が所属する仏野党・社会党では党の第一書記を 務めていたフランソワ・オランド氏が候補に選ばれる可能性が高まり、 現職のサルコジ仏大統領にとっては最大のライバルが消える見込みだ。

ストロスカーン専務理事(62)は、ニューヨークのホテル従業 員に対する強姦未遂と性的暴行の容疑で逮捕され、15日に訴追され た。専務理事自身は無罪を主張しているが、司法手続き上、数カ月間、 米国内にとどまることを余儀なくされる可能性がある。社会党の予備 選への出馬表明は6月28日が期限。ストロスカーン専務理事はこの 半年間、次期大統領候補としてあらゆる世論調査で首位を走っていた が、候補者リストから脱落する公算が大きくなった。

パリ政治学院のジェラール・グリュンベール教授は電話インタビ ューで「捜査結果がどうであろうと、ストロスカーン専務理事は大統 領選には戻れず、フランス政界にも復帰できないかもしれない」と述 べた。その上で「大統領選は振り出しに戻った。社会党のオランド前 第一書記が同党予備選で首位となる公算が大きく、サルコジ大統領は ストロスカーン専務理事の支持者を取り込もうとするだろう。極右政 党、国民戦線(FN)のルペン党首は自国エリートの今回の失敗を利 用してくるとみられる」と述べた。

今後、ストロスカーン専務理事を支持する左派や中道左派の有権 者獲得競争が激しくなる可能性が高い。フランス大統領選は2012年 4月29日と5月6日に実施される。社会党は今年10月に予備選を 行う予定。与党・国民運動連合(UMP)は予備選の予定がなく、サ ルコジ大統領(56)はまだ出馬を表明していない。

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