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【M&A潮流】福島原発事故から2カ月弱、原子力に賭けるエクセロン

チェルノブイリ以来で最悪とな った福島第一原子力発電所の事故から2カ月足らず、米原発運営最大 手エクセロンは同業のコンステレーション・エナジー・グループの買 収を通じて、さらなる原子炉を獲得しようとしている。エクセロンに とってコンステレーションは、同社最大規模の買収となる。

エクセロンは約79億ドルの株式交換でコンステレーションを 買収することで合意した。これによりエクセロンは、コンステレーシ ョンが所有する原子炉5基の権益を取得する。ブルームバーグがまと めたデータによると、純負債も含めて10億ドルを超える規模の買収 はエクセロンにとっては2002年以来で初めて。過去7年間で3件の 買収交渉が決裂した。

マニュライフ・アセット・マネジメントUSのグレゴリー・フ ェルプス氏によると、エクセロンは来年、高値の電力供給契約が期限 を迎えることに伴い、ここ10年で最も大幅な減益が予想されている。 しかし同氏は、環境規制によって石炭ベースの火力発電所を所有する 電力業者のコストが引き上げられることから、コンステレーションか ら取得する原発資産はエクセロンの収益に寄与するだろうと指摘した。

セキュリティー・グローバル・インベスターズで260億ドルの 資産運用に携わるマーク・ブロンゾ氏は、「原子力への賭けだ」と述 べ、両社は「最大の利ざやを生み出す可能性がある原子力発電に労力 と狙いを定めることになるだろう。新規の原発建設への意欲が世の中 にないことを考えると、理にかなう戦略だ」と続けた。

エクセロンの広報担当ポール・エルスバーグ氏は、買収によっ て原子炉だけでなく電力小売り事業も取得するので、エクセロンの事 業多角化につながると述べた。一方、コンステレーションの広報担当 ラリー・マクドネル氏には電話や電子メールでコメントを求めたが、 返答は得られていない。

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