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4月28日の米国マーケットサマリー:ドル指数が下落、株は上昇

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4821 1.4788 ドル/円 81.54 82.16 ユーロ/円 120.83 121.47

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,763.31 +72.35 +.6% S&P500種 1,360.48 +4.82 +.4% ナスダック総合指数 2,872.53 +2.65 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .62% -.02 米国債10年物 3.31% -.05 米国債30年物 4.41% -.04

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,531.20 +14.10 +.93% 原油先物 (ドル/バレル) 112.85 +.09 +.08%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、主要6通貨に対するドル指数が 2年9カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。第1四半期(1-3月)の米 経済成長率が市場予想を下回ったことを手掛かりに、米連邦公開市場 委員会(FOMC)が金利を低水準に維持するとの観測が広がった。

円はすべての主要通貨に対して上昇。先週の日本の対外・対内証 券売買契約統計によると、国内投資家の対外証券投資は売り越しとな った。ブラジル・レアルはドルに対する下落率が最も大きかった。同 国の中央銀行は利上げについて、当初計画よりも緩やかなペースで長 期間実施すると明らかにした。

バンク・オブ・モントリオールの為替トレーダー責任者、フィラ ス・アスカリ氏(トロント在勤)は、「ドルはかなり重圧を受けてい るようだ。市場参加者はドル売りの理由を探している」と指摘。「米 経済が向かい風に直面しているようだが、こうした向かい風は一時的 なものになるだろう。最善のシナリオは米経済がほどほどの状態であ ることだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時35分現在、インターコンチネンタル 取引所(ICE)のドル指数は0.6%下げて73.116(前日は

73.519)。一時は72.871と2008年7月以来の低水準となった。

ドルはユーロに対して前日比0.2%安の1ユーロ=1.4819ド ル(前日は1.4788ドル)。一時は1.4882ドルと09年12月以 来の安値を付けた。ドルは円に対して0.7%安の81円55銭(同 82円16銭)。円はユーロに対して5営業日ぶりに上昇し、0.5% 高の1ユーロ=120円84銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は2008年6月以来 の高値に押し上げられた。第1四半期の実質国内総生産(GDP) は前期よりも伸びが減速したが、投資家は企業の良好な決算内容を 手掛かりに買いを入れた。

オールステートやアフラック、リンカーン・ナショナルといっ た保険会社の利益が予想を上回ったのが好感され、保険株が上昇し た。携帯電話事業者米3位のスプリント・ネクステルは6.7%上昇。 契約ベースの加入者が減少した一方でコスト抑制が奏功し、四半期 損失は縮小した。電力のコンステレーション・エナジー・グループ も上昇。原発運営で米最大手のエクセロンがコンステレーションに 79億ドルの買収を提示したのが手掛かりだった。航空機メーカー大 手ボーイングは、シティグループによる株価見通し引き上げを材料 に値上がりした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は0.4%高の1360.48で終了。ダウ工業株30種平均は

72.35ドル(0.6%)高の12763.31ドルで終えた。

ハンティントン・アセット・マネジメントのランディ・ベイト マン最高投資責任者(CIO)は、「経済が伸び悩む中で、米国企 業は非常に健闘している」と述べ、「企業利益は予想を上回ってい る。企業は株主に価値付加という形で還元している。今の時点で米 企業に匹敵する投資先はあまりない」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は小幅高。7年債入札(規模290億ドル)で需要が 平均より弱かったため、伸び悩む展開となった。

7年債入札の最高落札利回りは2.712%と、入札直前の市場予 想の2.698%を上回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は

2.63倍と、昨年11月以来の低水準。過去10回の平均は2.89倍 だった。4月はこのままいけば、月間ベースで昨年8月以来の大幅高 となる。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は27日、 低金利政策を維持する方針を明らかにした。

スタイフェル・ニコラスのボルティモア部門で政府債トレーデ ィング責任者を務めるマーティン・ミッチェル氏は、「入札はかなり 不調で、長期債を中心に米国債を圧迫した」と指摘。「1回の入札か ら多くを導き出すものではないが、注意を促していることは確かだ。 需要がこれほど弱いことはあまりない」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後1時40分現在、既発7年債利回りは前日比3ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の2.69%。7年債価格(表面利 率2.875%、2018年3月償還)は6/32高の101 6/32。

10年債利回りは2bp低下の3.33%。一時は3.30%と、3月 23日以来の低水準をつけた。30年債利回りは2bp低下の4.44。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物は連日の最高値更新。前日の米連邦公開市場 委員会(FOMC)が超低金利の継続を示唆したことから、ドル先安 感が強まり、代替資産としての金買いが活発になった。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は27日、金融 刺激を継続する考えを示唆した。政策金利であるフェデラル・ファン ド(FF)金利誘導目標は0-0.25%で据え置かれた。FRBは6000 億ドルの資産購入プログラムを予定通り6月で終了すると表明した。 主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル 指数は約年ぶりの水準に下落した。

トクビル・アセット・マネジメントのシニア・マネジング・ディ レクター、ジョン・ハサウェイ氏は、金市場について「バブルではな い」と言明。世界的に金融政策が実体経済と「かけ離れている」ため、 金価格は上昇を続けるとの見方を示した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 6月限は、前日比14.10ドル(0.9%)高の1オンス=1531.20ド ルで終了した。一時は1538.80ドルに上昇し、過去最高値を更新し た。過去1年間では31%の値上がり。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。ドルが2008年以来の水準に 下げたのを背景に、2年7カ月ぶりの高値をつけた。ガソリン価格の 急伸も追い風となった。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は27日、超低 金利を継続する方針と、6000億ドルの資産購入を予定通り6月に終 了する意向を表明した。これを受けて主要6通貨に対するインターコ ンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は下落した。

サミット・エナジー(ケンタッキー州)の商品アナリスト、マッ ト・スミス氏は、「ドルがじりじりと下げ、原油を押し上げた」と指 摘。「ガソリンなどの石油製品も原油の買いを促した」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日 比10セント(0.09%)高の1バレル=112.86ドルと、終値ベー スで2008年9月22日以来の高値。4月に入ってからは5.7%値上 がりしており、このままだと1983年に先物取引が始まって以来最長 の8カ月連続高になる。

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