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中部電:浜岡原発3号機運転再開を6月末までにと想定-業績予想

中部電力は28日に開示した2012年 3月期の業績予想の前提に、定期検査のために停止している浜岡原子力 発電所3号機(静岡県御前崎市、出力110万キロワット)の運転再開を 含めた。同社の岡部一彦執行役員が都内で会見し、明らかにした。

岡部氏は「浜岡原発3号機の再開については明確にお示しする段階 に至っていない。安全性を地域の方にしっかりとお示ししたうえで、再 開したい」と述べた。その上で「6月末までに再開することを仮に置い て、業績予想を算定した」と語った。

岡部氏は浜岡原発3号機の運転再開について、「5月中旬までに判 断したい」との方針を示した。

東海地震が発生した場合に倒壊する恐れがあるとして、地元住民ら は浜岡原発の運転差し止めを求めていたが、静岡地裁は07年にこの訴 えを退ける判決を下した。

中部電力は09年1月、運転開始から約30年たった1、2号機を廃 炉するため運転を停止した。6号機の新設も決定したが東日本大震災を 踏まえて着工時期を16年度に1年間延期している。

岡部氏は「浜岡原発3号機が動かなかった場合には、LNGのスポ ット市場での追加調達や長期停止している火力発電所の運転再開が必要 になる」と指摘。さらに「LNGや火力立ち上げを手配するためには約 3カ月が必要。電力需要のピークが8月中旬にくるとして、逆算すると 5月中旬までには3号機の運転再開を判断しないといけないことにな る」との見方を示した。

枝野幸男官房長官は28日午後の会見で、浜岡原発3号機の運転再 開について、「政府の立場としてはさまざまな緊急安全対策を含めて安 全対策がしっかりと万全と取られることと、地元自治体の意向が福島の 事故を踏まえてますます重要になっているので、そうしたことを踏まえ て慎重に検討してまいりたい」と述べた。

経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は28日夕の共同 記者会見で、浜岡原発3号機の運転再開について、「保安院としてまだ 結論を出していない」と述べた。その上で「中部電力も地元の納得を 得なければならないという今後もプロセスは承知しているはずだ」と 指摘した。

取材協力:広川高史、中山理夫

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