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新日鉄:1-3月純損益は112億円の赤字、東日本大震災で特損

粗鋼生産国内1位の新日本製鉄の1 -3月期連結純損益は112億円の赤字だった。東日本大震災の影響で特 別損失が発生したことなどが響いた。前年同期の連結決純損益は344億 円の黒字だった。

東証で同社が28日開示した決算短信によると、岩手県釜石市の釜 石製鉄所が被災した影響などで335億円の特別損失を計上した。1-3 月期の売上高は年同期比8.2%増の1兆845億円、営業利益は79%減の 135億円。

東日本大震災に伴う関連損失は、連結ベースで237億円を計上した。 内訳は生産設備等の復旧費用が170億円程度、棚卸資産の評価減が40億 円程度、その他の復旧費用が30億円程度。

12年3月期通期の業績予想については、主原料価格や鋼材価格交渉 が決着していないうえ、震災後の鋼材需要動向が見通せないことから未 定とした。

鋼材価格交渉について、谷口進一副社長は同日の会見で、原料価格 の上昇を踏まえて「おおむね1トン当たり1万5000円程度上げていきた い」との考えを明らかにした。「韓国のポスコが値上げを発表した。中 国での市況も上がり始めている」と指摘し、自動車メーカーなど需要家 の理解を求めていくという。

また、鋼材需要の見通しについては、谷口氏は「5月末か6月にな らないと見えてこないという印象を持っている」と述べた。

一方、2011年3月期通期の連結決算は、純損益が932億円の黒字と 会社の従来予想950億円を下回った。アジア向け鋼材輸出が回復したが 東日本大震災の影響で特別損失が出たことなどが響いた。売上高は前の 期比18%増の4兆1098億円、営業利益は約5倍の1656億円だった。10年 3月期通期の純損益は115億円の赤字だった。

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