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野村HD:第4四半期純利益35%減の119億円-法人業務、海外も不振

国内証券最大手の野村ホールディン グスの1-3月(第4四半期)連結純利益(米会計基準)は、前年同期 比35%減の119億円となった。株式委託や投資信託関係の手数料が増え たほかは、東日本大震災の影響もあり、法人部門や海外事業が不振だっ た。2011年3月期では同58%減の287憶円だった。

野村HDが28日開示した資料によると、1-3月期の収益合計は 前年同期比15%増の3650億円。トレーディング益は同15%減の687億 円、投資銀行業務手数は11%減の278億円と振るわなかったが、アセッ トマネジメント手数料は14%増の383億円、株式などの委託・投信募集 手数料は7.5%増の1038億円となった。

野村の渡部賢一社長は、同日午後5時から開催した投資家向け説明 会で、今期の課題は「海外拠点やホールセール部門の強化、黒字化だ」 と強調した。4月に同部門担当副社長に就任したジャスジット・バター ル氏は前期6305億円だった同部門の収益を「今後2年で35-45%伸ば し、その後も15%の伸びを維持できる」と自信を示した。

発表によると、海外拠点の税引き前損益は、合計97億円の赤字(前 年同期は158億円の黒字)だった。拠点別では米国が41億円の黒字(同 89億円の赤字)、欧州が101億円の赤字(同52億円の黒字)、アジアが 37億円の赤字(同195億円の黒字)となった。

同日の決算会見で中川順子執行役兼財務統括責任者(CFO)は、 大震災の影響で企業の資金調達など「投資銀行業務ではいくつか案件の 延期があるが、落ち着いたら戻ってくるので現時点での影響は軽微」と みている。今期については「海外で先行投資してきたホールセール部門 の収益貢献が本格化すると期待している」と述べた。

復興需要や海外黒字定着が焦点

野村の渡部社長は就任から3年が経過。米リーマン・ブラザーズの アジア・欧州部門買収などを契機に、米国も含め海外ビジネスの強化を 進めている。しかし、海外の黒字化が定着していない一方、国内では大 震災の影響もあり収益環境は依然として不透明だ。

MFグローバルFXA証券の山中威人シニアアナリストは、野村の 今期(12年3月)について「当面はマーケットに震災の影響が残るが、 復興需要が出てくる下期には正常化も見えてくる」と指摘。海外ビジネ は「今後、1年を通して黒字化してくる可能性がある」とし、「特に米 国は債券部門を中心に成果が期待できる」とみている。

ブルームバーグ・データによると1-3月期の野村HDは、グロー バルベースでの株式関連の引き受けが24件・71億ドルで9位、M&A では45件・121億ドルで22位だった。国内では株式関連で新生銀行や りそなホールディングスなど19件・3836億円、M&Aでは34件・6809 億円を獲得し、ともに1位だった。

東京証券取引所の資料によると、1-3月の1日当たりの株式売買 代金(第1部、2部、マザーズ合計)は1兆8651億円で、前年同期に 比べると24%増加した。同期間の日経平均株価は4.6%下落した。

野村HD株の28日終値は前日比2円(0.5%)高の412円。1年前 より38%下落している。

--取材協力:伊藤小巻 谷口崇子

Editor:Kazu Hirano Fukashi Maruta

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 河元 伸吾 Shingo Kawamoto +8-13-3201-3540 skawamoto2@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 大久保義人 Yoshito Okubo +8-13-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Chitra Somayaji +852-2977-6486   csomayaji@bloomberg.net

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