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FRB議長会見:緩和継続も、インフレ警戒で追加購入観測は後退

米連邦準備制度理事会(FRB) のバーナンキ議長は、6月で国債購入プログラムを完了した後も、現 在の記録的な規模の金融緩和策を継続する方針を示した。ただ、イン フレ抑制の必要性から国債購入の拡大は可能性が小さくなった。

バーナンキ議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の初の記者 会見で「インフレリスクを高めることなく、雇用を大幅に改善させら れるかどうか定かではない」と発言した。さらに、「最終的にインフ レが継続するかインフレ期待が高まり始めれば、行動以外に道はない」 と述べ、「われわれは対応に迫られるだろう」と続けた。

FOMCはこの日、商品高がインフレに与える影響は一時的であ るとの認識をあらためて示した。景気回復については「緩やか」と表 現。国債購入計画を予定通り6月で終了させることで合意した。低金 利を「長期にわたり」維持する方針も堅持した。

バーナンキ議長は「米国債、住宅ローン担保証券(MBS)の両 方とも満期を迎えた証券の再投資を継続する」と述べ、そのため保有 する証券の額はおおよそ同水準にとどまると指摘。「緩和的な金融政 策の量は6月以降も引き続き一定になるはずだ」と語った。

ネーションワイド・ミューチュアル・インシュアランスのシニ ア・バイスプレジデントで元FRBエコノミストのポール・バルー氏 は「バーナンキ議長ら当局者は追加の緩和策はないと明確に示唆した が、近い将来に引き締めを開始する用意はない」と述べた。

過去最大の刺激策

FRBは2008年12月以降、政策金利を0-0.25%に据え置い ている。バーナンキ議長は、FRBが「長期にわたり」と宣言するの は「恐らく数回の会合では」政策を引き締めない公算が大きいことを 意味すると発言。「残念ながら、われわれがこうした比較的あいまい な表現を使うのは、どれほど迅速な対応が必要になるのか確実には分 かってはいないためだ」と説明した。

議長はさらに、FRBが過去最大の金融刺激策の解除に着手する 際には、「最初のステップとして満期を迎える証券の全部または一部 の再投資を中止する可能性が非常に高い」と述べ、「そのステップは かなり緩やかな措置であるが、確かに政策引き締めの性質を持つ」と の認識を示した。

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