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パナソニック:前期純損益は740億円の黒字-今期予想開示見送り

家電メーカー国内最大手のパナソ ニックは28日、前期(2011年3月期)連結純損益は740億円の黒字 に転換(前の期は1035億円の赤字)したと発表した。エコポイント 効果による国内の薄型テレビや白物家電の販売好調などが寄与した。

前期純利益は、発表前のブルームバーグ・データによるアナリス ト11人の予想平均値が約925億円で、実績値はこれを下回った。

また、12年3月期の業績予想は、現時点で開示しないと発表し た。東日本大震災で生産活動や物流停滞、部材調達難など一連のサプ ライチェーン(供給網)が混乱し、先行きが不透明で合理的な予想を 立てられないため。同社は、業績の開示が可能になった時点で開示す る、としている。

前期の業績は、完全子会社化した三洋電機の数値をフルに反映さ せたため、売上高は前期比17%増の8兆6927億円、営業利益も同60% 増の3053億円と増収増益になった。薄型テレビ、エアコン、冷蔵庫 などに特典がつくエコポイントの制度変更前の駆け込み需要の恩恵 を受けた。

薄型テレビの前期販売台数は2023万台で、内訳は液晶が前期比

1.4倍の1272万台、プラズマが同10%増の751万台。鍛冶舎氏は、 黒字化を目指していたテレビ事業は「価格競争の激化や円高の影響な どから黒字化しなかった」と述べた。今期は液晶で1750万台、プラ ズマで750万台、計2500万台を目標とし、黒字化を目指すという。

部門別では、白物家電は増収増益だった。AV通信機器はブルー レイディスクレコーダーなどは伸びたが、携帯電話やデジタルカメラ が落ち込んだため減収となった。しかし、固定費削減で増益は確保し た。デバイス部門は電池や半導体が振るわず、減収減益になった。フ ァクトリーオートメーション(FA)機器などの部門は新興国での旺 盛な需要増を背景に、大幅な増収増益を達成した。電工・パナホーム は住宅市況の回復で増収増益。

09年12月に連結子会社化した三洋電機とパナソニック電工の2 社を今年3月に完全子会社化し、両社の株式は上場廃止された。今期 からは新たな経営体制を始動させ、グループ経営の一元化を進める。

--取材協力 安真理子 Editor:Tetsuki Murotani Hitoshi Sugimoto

Tetsuzo Ushiroyama

Makoto Uenoyama Takumi Kajisha

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