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米国債:下落、FOMC経済予測でインフレ見通しを上方修正

米国債相場は下落。米連邦準備制 度理事会(FRB)のバーナンキ議長が米経済は緩やかに回復してい ると指摘したほか、連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレ見通 しを上方修正したことが背景。

30年債利回りは4営業日ぶりに上昇。バーナンキ議長は連邦公開 市場委員会(FOMC)後の初の記者会見で、金融引き締めの開始時 期についての見通しは示さなかった。FOMCは、2011年の経済成長 見通しを下方修正。バーナンキ議長は、インフレは一時的なものにと どまる可能性が高いとの見方を示した。

モルガン・スタンレーの米金利戦略責任者、ジェームズ・キャロ ン氏は「バーナンキ議長の発言は全体としては驚くような内容ではな かったが、インフレ加速と成長鈍化についての認識は重要な部分だ」 と指摘。「インフレは常に最重要事項だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後3時41分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の3.35%。同年債(表面利率3.625%、2021 年2月償還)価格は11/32下げて102 9/32。

30年債利回りは6bp上昇し4.45%。2年債利回りは4bp上げ て0.64%。一時0.70%と、15日以来の高水準を付けた。

中期債はFOMC声明の発表直後に下げを縮小した。

「理にかなった動き」

CRTキャピタル・グループの米国債戦略責任者、デービッド・ エーダー氏は「下げ幅を縮めたのは理にかなった動きだ」とし、「きょ うのリスク要因はFOMCが何も言わないか、もしくはタカ派的にな ることだった」と続けた。

FOMCは声明で、「景気回復は緩やかなペースで進行中であり、 労働市場の全般的な状況は徐々に改善しつつある」と分析した。

また、「エネルギーなど商品の価格上昇がここ数カ月でインフレを 押し上げた」とした上で、委員会は「これらの影響は一時的とみてい る」と加えた。

FOMCが発表したメンバーの経済予測(中央値)によると、個 人消費支出(PCE)の価格指数は今年第4四半期に前年比で2.1-

2.8%上昇した後、来年以降に上昇率が低下する。また食品とエネルギ ーを除くPCEコア価格指数は1.3-1.6%の上昇と予想。従来予想 (1-1.3%上昇)から上方修正された。

成長率見通し

今年の経済成長率は3.1-3.3%が見込まれている。これは1月時 点の予想(3.4-3.9%)から下方修正された。

JPモルガン・チェースのプライベート・ウェルス・マネジメン ト部門チーフエコノミスト、アンソニー・チャン氏は「金融政策はな お有効であり、現行政策が近い将来に終了する兆しは見られない」と 指摘した。

FOMCは昨年11月、今年6月末までの6000億ドルの国債購入 計画を発表した。

バーナンキ議長は、「第2四半期(4-6月)の終わりで国債購入 プログラムを完了する」とし、「このプログラム終了により金融市場や 経済に重大な影響が及ぶとはわれわれはみていない」と付け加え た。

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