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神戸製鋼:1-3月純利益が大幅減、今年度の業績見通しは未定

粗鋼生産国内4位の神戸製鋼所の 2011年1-3月純利益は大幅な減益となった。主力の鋼材が円高や国内 市況の軟化の影響を受けたほか、東日本震災に伴いアルミ・銅圧延の販売 なども減速した。

同社が27日発表した決算資料によると、11年1-3月期純利益は57 億円と、前年同期の442億円、10年10-12月期の177億円を下回った。

一方、11年3月期通期の純利益は前の期比8.4倍の529億円と、従来 予想の450億円を上回った。国内外の製造向け需要が堅調に推移したの に伴い、鋼材やアルミ・銅圧延の販売量が前の年を上回ったほか、油圧 ショベルの販売も中国からの需要拡大で好調だったという。同期末配当 は従来予想の1株当たり1円50銭を据え置いた。

12年3月期の通期見通しについては、未定としている。鉄鋼事業が 主原料の鉄鉱石や原料炭の価格の頻繁な変動で不透明感が出ている上、 鋼材販売価格についても需要家との交渉が具体化しないなど、業績の見 通しを立てることが困難になっているという。

藤原寛明副社長は同日の会見で、11年4-6月期の鉄鋼部門の見通 しについて「かなり減益にならざるを得ない」と述べ、赤字転落の可能 性を示唆した。原材料価格の上昇分を震災直後の自動車メーカーとの交 渉で鋼材価格に転嫁するのがむずかしいという。前年度好調だった建設 機械についても、震災の余波で、需要をけん引している中国への部品調 達が「どこかで途切れる」など懸念要因があるという。

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