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ダイハツ:今期業績予想の開示見送り、大震災の影響全容つかめず

トヨタ自動車の子会社、ダイハツ 工業は、これまで決算と同時に発表していた業績予想の公表を今回は 見送った。東日本大震災の影響の全容が把握できないのが理由。開示 可能になった時点で公表する。

発表資料によると、ダイハツは一部工場で停止していた生産を4 月18日から全面再開。生産への影響はトヨタ向けOEM(相手先ブラ ンドによる生産)も含めて3月が約4万台だったの対し、4月は28 日までで約5万台となる見込み。

伊奈功一社長は会見で、工場は西日本にあるため震災の直接の被 害はなかったものの、関係会社が影響を受けたと述べた。神尾克幸副 社長によると、4月の生産は前年比で60%を切る程度の見込み。三井 正則副社長は、部品調達は6月以降も不透明で、大型連休明けの工場 操業率は生産能力に比べ90-95%の見込みだと語った。伊奈社長は、 6月以降は「できるだけ平常操業をする予定」としている。

この日発表した前期(2011年3月期)決算は、売上高が前期比

1.0%減の1兆5594億円、営業利益は同2.5倍の1034億円、純利益も 同2.5倍の526億円だった。高橋昌弘取締役は震災影響について、販 売減による営業利益ベースで100億円程度、売り上げベースでは生産 への影響から概算300億-400億円と述べた。

また東北地区にあった車両1400-1500台が被害を受けたほか、販 売会社関連や操業停止に伴う費用などが発生したため、特別損失に約 50億円計上した。今期(12年3月期)も4月の休業分などを計上する 予定。

ダイハツは同時に、低燃費の軽自動車「e:S(イース)」について、 9月に国内投入の予定と発表した。発売当初は月1万台の販売を計画 している。イースをトヨタへ供給するかは、決まっていないという。 イースはハイブリッド技術を使わずに1リッター当たり30キロメー トル(JC08モード)の低燃費で、価格100万円以下を目指している。

ダイハツ株は、午前の取引終了後の決算発表を受けて午後、前日 比7%以上の上昇で取引を開始した。一時は同7.8%高の1235円とな った。

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