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米ラスベガス:高級住宅を後にする富裕層増える-差し押さえが急増

米映画「リービング・ラスベガス」 (1995年制作)でアカデミー主演男優賞を受賞した俳優のニコラス・ ケイジ氏は2006年、カジノが立ち並ぶラスベガスの街を一望できる 寝室が7つある高級住宅を850万ドル(現在のレートで約6億9000万 円)で購入した。10年1月までにこの住宅は差し押さえられた。

不動産売買記録によると、次の所有者はこの住宅を420万ドルで購 入し、790万ドルで売りに出した。不動産仲介業者のザー・ザンガニー 氏はこの価格について「現実離れしている」と指摘する。

「悲しいことだ」とザンガニー氏は言う。住宅の内部を案内する 間、同氏のハイヒールブーツが大理石の床の上でコツコツと音を立て た。この豪邸の面積は1300平方メートル。6人用のシャワー室や小さ なアパートほどの大きさのクローゼットがある。「在庫はたくさんあ り、購入されるのを待っている住宅はあふれている」と話す。

ラスベガスは既に、差し押さえ申請比率が米国の大都市の中で最高 水準にあるが、売却すると損失が出たり銀行に差し押さえられたりする 高級住宅が増えている。

サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンの借り手から始 まったデフォルト(債務不履行)と失業の波は、高級住宅の所有者にも 及んでいる。富裕層はたとえ余裕があっても高級住宅に住み続けるのは 意味がないと考えている。

ラスベガス地区不動産協会とクラーク郡の不動産売買記録によると 3月までの1年3カ月間にラスベガス地区で少なくとも25軒の住宅が 300万ドル以上で売買され、少なくとも7軒が抵当流れとなったり買い 値を下回る価格で売却されたりした。09年にはこの額を上回る値が付 いた住宅は14軒、売却によって損失が出たのは1軒のみだった。

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