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メルコHD株1カ月ぶり上昇率、無線LAN好調で今期も最高益期待

PC周辺機器のバッファローを傘 下に置くメルコホールディングス株が一時、前日比8.8%高の2579円 と急反発。3月16日以来、約1カ月ぶりの日中上昇率を記録した。前 日発表の決算で、成長をけん引している無線LAN機器などネットワ ーク製品事業の好調さを確認しており、アナリストの間からは今期も 連続最高益の更新が可能、との声が聞かれた。

同社の前期(2011年3月期)連結営業利益は、前の期に比べ42% 増の107億円だった。同社経営管理部の内藤寛氏によると、過去最高 益。差別化商品の投入や原価削減などの効果が出たほか、地上デジタ ルテレビや米アップル社の「iPad」といったデジタル家電機器で の無線LAN需要の拡大も寄与した。ネットワーク製品事業の売上高 は274億円と、前期比28%増。最も売上高の大きいストレージがわず かに減収となったのとは対照的に伸びた。

内藤氏によると、前期のネットワーク製品事業の内訳は無線LA N機器で230億円程度、新規投入したモバイルルータで40億円程度。 モバイルルータは投入以降、減収傾向が続くが、無線LAN機器は今 期も伸びていくと考えているという。一方、今期(12年3月期)の業 績予想に関しては、東日本大震災の影響を合理的に算定することが困 難とし、未定とした。

野村証券の田中誓アナリストは、「通期で見た場合、今期も過去最 高益の確度が高いということを確認できた決算」と評価。無線LAN 機器という「一番収益性の高い製品が、スマートフォンやタブレット PCなどの需要増に応じて伸びている」との認識を示した。ネットワ ーク製品事業の前期の売上高構成比は22.2%と、前の期の18.3%から 約4ポイント増加。田中氏は、今期以降も同事業は増収基調が続くと みており、構成比は今期24.4%、再来期27%まで拡大すると予想する。

また田中氏は、震災後に個人消費の低迷を織り込んで株価が下落 した反動もあり、スマートフォンやタブレットPC市場の成長期待が 強い中で、株価の上昇余地もあるとみていた。メルコHD株は、震災 直前の3月10日から4月25日までで19%下落。同期間のTOPIX の下落率は9.7%だった。

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