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銀監会:中国5大銀の自己資本比率、最低水準上回る目標設定-関係者

中国銀行業監督管理委員会(銀監 会)は、信用リスクの高まりが懸念される中で、国内5大銀行の自己 資本比率について最低水準である11.5%を上回る目標を設定した。事 情に詳しい関係者3人が明らかにした。

関係者の1人によると、世界最大の銀行、中国工商銀行と他の3 行は先月、2011年に11.8%以上の自己資本比率を維持するよう求めら れた。また関係者2人によれば、国内4位の中国農業銀行は目標を

11.7%とするよう指示された。関係者らは、今回の方針が公になって いないことを理由に匿名を条件に語った。

バークレイズ・キャピタルのアナリスト、顔湄之(メイ・ヤン) 氏(香港在勤)は、「競合する海外の銀行が資金調達したことを受け、 銀監会はもはや中国の銀行の資本水準に満足していないようだ」と指 摘。「目標が今の水準にとどまるなら、銀行は今後2年間、過度に心配 する必要はないだろう。与信の伸びが既に減速しつつあるからだ。し かし目標が次々と引き上げられていけば、市場は懸念することになろ う」と述べた。

関係者らはまた、銀監会が先月、5行との協議を経て預貸率など について異なる目標を設定したことを明らかにした。5行は工商銀と 農業銀のほか、中国建設銀行、中国銀行、交通銀行。銀監会はこうし た要件を毎年修正する計画だという。

銀監会は質問に対して電子メールで回答。5行の資本水準に異な る目標を設け、「5行全てにおいて自己資本比率の目標が最低水準であ る11.5%を下回らないようにした」と説明した。

なお世界レベル下回る

工商銀の自己資本比率は昨年末時点で12.27%、建設銀は12.68%。 証券取引所への届け出によると、中国銀は12.58%、農業銀は11.59%、 交通銀は12.36%となっている。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、時価総額で世界の上 位100行の同比率は平均14.87%で、中国5大銀はそれを下回る。5行 の広報担当者はいずれもコメントを控えた。

関係者1人によると、建設銀と中国銀、交通銀は先月、今年の自 己資本比率目標を11.8%に設定されたという。同関係者は、目標を下 回った場合は120日以内にそれを上回る水準に戻す必要があるため、 資本調達や融資抑制を余儀なくされるほか、支店の新規開設や買収の 凍結が必要になる可能性があると語った。また、最低水準の11.5%を 割り込んだ場合は90日以内に目標を上回る水準に戻すよう求められる 見込みだと述べた。

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