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プラチナ相場上昇か:ファンドを通じた保有量、貴金属で最も高い伸び

投資家がファンドを通じて保有す る貴金属のうち、今年はプラチナの量が最も高い伸びを示している。鉱 山各社は最大1.4マイル(約2.25キロメートル)の深さでの採掘を試 みているが、消費が過去最高水準にあり対応するのが困難な状況にな ると予想されているためだ。

ブルームバーグが集計したデータによると、上場取引型金融商品 (ETP)を通じたプラチナ保有量は14%増の42.8トン、25億ドル (約2040億円)相当に上る。ブルームバーグがアナリストとトレーダ ー25人を対象に実施した調査の中央値では、プラチナ相場は年末まで に12%上昇し3年ぶりの高値である1オンス当たり2050ドルに達す るとみられている。

アナリスト調査の中央値によると、プラチナ生産世界3位の英 ロンミンの利益は今年2倍に、同2位の南アフリカ共和国のインパラ ・プラチナム・ホールディングスは49%増加すると見込まれている。

各社は生産を維持するため、これまでにない深さまで掘削し、カ氏 160度(セ氏71度)の鉱脈を冷却するため縦坑に冷気を流し込んでい る。バークレイズ・キャピタルの推計によると、自動車生産が過去最高 水準に達する中、プラチナ5オンスのうち2オンスは自動車の触媒コン バータ(浄化装置)のコーティングに利用され、全体の需要は9%と 供給のほぼ2倍の伸びを示している。オーストラリアのマッコーリー ・グループは、不足は少なくとも2015年まで深刻化していくとみてい る。

米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの金属調査担 当責任者、マイケル・ウィドマー氏(ロンドン在勤)は「プラチナは供 給主導の市場の1つだ。生産会社にとって需要を満たすのは極めて困難 になっている。それに加え、消費は回復している」と指摘。「下期(7 -12月)はプラチナを選好する」とし、相場が2100ドルに上昇する と予想する。同氏の見通しは、過去8四半期のブルームバーグ調査で最 も的確だった。

金は最高値更新

金と銀相場は過去最高水準で取引されているが、プラチナが08年 3月に付けた最高値2301.5ドルに達するにはさらに26%上昇する必 要がある。ロンドン時間25日午後5時15分(日本時間26日午前1時 15分)現在では1822.25ドル。年初来の上昇率は2.9%。

商品24銘柄で構成するスタンダード・アンド・プアーズ(S&P) のGSCI指数は19%、株式のMSCI世界指数は6.1%、それぞれ上 昇している。BOAメリルリンチの指数によると、米国債のリターン (投資収益率)は0.4%。

第2次世界大戦以降で最悪の世界的リセッション(景気後退)後、 自動車生産が回復する中、プラチナ相場は5年ぶりの安値744.25ドル まで下げた08年10月以降、2倍以上に上昇している。バークレイズ の推計によると、自動車の触媒コンバータメーカーの需要は今年358万 オンスと09年時点と比較して64%増加する見通し。増加分は、南ア に次ぐ主要生産国であるロシアと北米の鉱山の1年間の生産量を上回 る。

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