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日電産株反落、震災影響し今期営業減益へ-サプライチェーン警戒

精密中小型モーターを手掛ける日 本電産株が一時、前日比4%安の6800円と4営業日ぶりに反落。東日 本大震災の影響で、今期連結営業利益は減益に転じる見通し、と25 日に発表。主要産業でサプライチェーン(供給体制)に混乱も生じる など、同社の収益環境をめぐる不透明感の強さが警戒された。

日電産は、今期(2012年3月期)の連結営業利益を前期比6.1% 減の850億円と見込んでいる。ブルームバーグが集計したアナリスト 22人の予想平均値は1090億円だった。決算短信によると、震災の影 響で自動車や電機業界などのサプライチェーンに混乱が生じ、顧客先 の製品受け入れ状況を不透明にしており、業績の先行き見通しを確定 するのは大変困難な状況という。特に上期は、予測し難い条件も多い としている。

ゴールドマン・サックス証券の高山大樹アナリストは、「将来の急 速な反動増に備えるため、一元的なコスト縮減策も進めにくい。短期 では業績や株価にネガティブ反応が予想される」と、25日付の投資家 向けリポートで指摘した。震災による納入先の生産混乱・制約はIT や自動車業界全体で甚大で、この影響は電機セクター全体にネガティ ブ、との認識も示している。

もっとも高山氏は、震災影響はセクターリスクとして考えるべき で、日電産固有の成長戦略は予定通りとの見方だ。「リスクを最大限に 織り込んだ計画発表で、悪材料出尽くしが早い」とし、セクター内で の相対感から投資判断「買い」を据え置いた。目標株価に関しては、業 績予想の下方修正に伴い、8200円から7500円に引き下げた。

一方、日電産が発表した11年3月期の連結営業利益は前期比15% 増の905億円で過去最高益を更新した。機器装置、一般モーター、電 子・光学部品、その他の4つの製品グループで増収増益となった。

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