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債券反発、先物は1カ月ぶり高値圏-米株安・債券高や2年債入札好調

債券相場は反発。3連休明けの米 国市場の株安・債券高を受けて買い安心感が広がり、先物相場は約1 カ月ぶり高値圏まで上昇した。また、この日に実施の2年利付国債の 入札では投資家の需要を背景に好調な結果となった。

トヨタアセットマネジメントの深代潤チーフファンドマネジャー は、日米ともに株安・債券高の構図となったと指摘。もっとも、「投資 家は金利低下を追いかけてまでの買いには動いておらず、相場がやや 甘くなった場面での押し目買いスタンスのようだ」とも話した。

東京先物市場の中心限月の6月物は前日比14銭高い139円77銭 で始まり、しばらくは139円80銭付近でのもみ合いとなった。午後に 入って再び買いが優勢となると、一時は3月29日以来の高値圏となる 139円86銭まで上昇。その後も139円80銭を挟む水準で高止まり、 結局は17銭高の139円80銭で取引を終えた。

前日の米国市場が株安・債券高となった流れを引き継いで、午後 には日経平均株価が1.4%続落したこともあって債券買いが優勢とな った。クレディ・スイス証券の海老原慎司債券ストラテジストは、き のうの取引では調整売りが入ったものの、米国市場のサポートもあっ て再び買われたと言い、「投資家の現物取引はやや細っているが、先物 主導で堅調地合いは維持されている」と話した。

25日の米国株市場では商品相場の下げを背景にエネルギーや素 材株が売られて、ダウ工業株30種平均やS&P500種株価指数が4営 業日ぶりに下落する展開だった。一方、米国債市場では株安を受けて 買いが優勢となり、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp)低い

3.36%付近で引けた。

10年債利回りは1.215%

現物市場で長期金利の指標とされる新発10年物の313回債利回り は、前日比1bp低い1.215%で始まり、しばらく同水準での推移が続 いた。午後に入ると1.5bp低下の1.21%を付ける場面もあったが、2 時過ぎ以降は再び1.215%でもみ合っている。

10年物の313回債利回りは11日に1.335%まで上昇したものの、 その後に米長期金利の低下や国内の財政悪化懸念の緩和など外部環境 が改善すると、投資家から期初の買いがにじみ出る展開となった。

前週末には1カ月ぶり低水準となる1.21%を付けたことで、きの うは新規の買いに慎重な雰囲気が広がったものの、市場では引き続き 買い意欲が旺盛とみられている。前日の米国市場が株安・債券高だっ たこともあり、きょうは買いが優勢の展開となった。

FOMC前で現物買い限定的

一方、米国で26、27日の両日に開催される連邦公開市場委員会(F OMC)を見極めたいとの意向も強く、先物相場が日中を通して底堅 かったわりに現物市場における投資家の買いは限定的だった。

市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が今回のFOMCで 量的緩和第2弾(QE2)を予定通り6月末まで続ける方針を示すと みられている。また、今回のFOMC後に行われるバーナンキFRB 議長による初の記者会見については、緩和的な政策運営が示唆される のではないかとの声が聞かれる。

その場合には米国債市場で買い材料となるものの、すでに米10 年債利回りは4月半ばの3.6%付近から3.3%台まで買われた後だけ に、金利低下の反動への警戒感も出てきそうだ。

FOMCの声明文公表やバーナンキ議長の会見後、28日には国内 で3月分の経済指標発表を控えている。トヨタアセットマネジメント の深代氏は、FOMCではQE2を終えるにしても何らかの形で緩和 的な状況を作らざるを得ないと思うとしながらも、「投資家は足元の金 利水準で無理して買いに動く必要はなく、むしろ連休明け後に買い場 があるとみているのではないか」とも話した。

2年債入札は順調な結果に

一方、この日に実施の2年利付国債の入札では順調な結果が示さ れた。2年債の入札好調について、クレディ・スイス証の海老原氏は、 「日本銀行の低金利政策が今後しばらくは変わらないとの見通しの下、 投資家からの買い需要を背景に応札意欲が強まった」と言う。

SMBC日興証券の山田聡チーフクオンツアナリストも、「最低落 札価格は予想を上回っており順調な結果だと思う。この年限は日銀の 緩和姿勢を反映して利回りが0.2%に乗ったところでは割安感が出て 買われやすい」と話した。

2年物の304回債(5月発行)の入札結果によると、最低落札価 格が99円98銭、平均落札価格は99円98銭3厘となった。最低価格 はブルームバーグが調査した予想の99円97銭5厘を上回り、最低と 平均価格の差であるテールは前回債の4厘から3厘に縮小。応札倍率 は4.77倍から5.13倍に上昇した。

--取材協力:野原良明 Editors:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

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