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カナダのバリック、豪エキノックス買収で合意-現金73億加ドル

世界最大の産金会社、カナダの バリック・ゴールドは、オーストラリアの鉱山会社エキノックス・ ミネラルズを現金73億2000万カナダ・ドル(約6300億円)で買 収することで合意した。エキノックスに対しては、中国の五鉱資源 も買収案を提示していたが、バリックの提示額が上回った。

25日のバリックの発表によると、エキノックスの株主は1株当 たり8.15カナダ・ドルを受け取る。提示額は同社の過去20日間の 株価平均を17%上回る水準。エキノックスはカナダの銅・亜鉛生産 会社ルンディン・マイニングに提示している買収案を取り下げるこ とで合意した。

エキノックスの買収により、バリックはザンビアのルムワナ鉱山 とサウジアラビア最大の銅鉱床を獲得することになる。25日に金相 場が過去最高値を更新する中で、金属生産を一段と拡大する見通しだ。 新規プロジェクト不足と中国需要を背景に銅相場が過去1年で22% 上昇する中、今後、中国国有の五鉱資源との買収合戦に拍車が掛かる 可能性もある。

49億カナダ・ドルを運用するモントラスコ・ボルトン・インベ ストメンツのファンドマネジャー、ジョン・ゴールドスミス氏(トロ ント在勤)は「エキノックスの株主にとって素晴らしい取引だ」と指 摘。「同社の価値を十二分に反映している」と語った。

「適正な買収額」

トロント証券取引所で取引されているエキノックス株の25日終 値は、前営業日比86セント(11%)高の8.37カナダ・ドル。年初 からは37%上昇している。終値はバリックの提示額を2.7%上回り、 買収条件の一段の引き上げを投資家が期待していることを示唆してい る。26日のオーストラリア市場は祝日で休場のため、エキノックス 株の取引はない。

トロント市場でのバリック株の25日終値は前営業日比3.57カ ナダ・ドル(6.7%)安の49.50カナダ・ドルと、2009年12月4日 以来の大幅安となった。

バリックのアーロン・リージェント最高経営責任者(CEO)は 電話会議で、同社は「適正な買収額を提示した」と述べた上で、「新 たな提案が出てくるかどうか、様子を見る必要がある」と語った。

ブルームバーグが集計したデータによると、今回の買収が成功す れば、バリックにとっては05年にプレーサー・ドームを102億米ド ル(現在の為替レートで約8340億円)で買収したのに次ぐ規模の企 業買収になる。バリックは、エキノックスの企業価値の1.39倍相当 の買収額を提示したが、これは過去4年間で比較可能な10案件の中 央値である1.36倍を上回る。

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