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大和証G:第4四半期331億円の赤字、9期ぶり低迷-震災で法人不振

国内証券第2位の大和証券グループ 本社の1-3月(第4四半期)連結純損益は、331億円の赤字(前年同 期は28億円の赤字)だった。リテール(個人向け)部門は堅調だった が、東日本大震災を受けたトレーディング業務など法人部門の不振が響 いた。2011年3月期では373億円の赤字となった。

26日の公表資料によると、1-3月期の営業収益は前年同期比28% 減の834億円。大震災に伴う東京電力株式・社債の評価損などでトレー ディング損益が60%減の160億円に落ち込んだ。投信などの募集・売り 出し手数料は2.7%減の73億円。株式などの委託手数料は12%増の152 億円、引き受け・売り出し手数料は16%増の89億円となった。

赤字額は08年10-12月期(530億円)以来9四半期ぶりの大きさ。 通期では2期ぶりに赤字に転落した。大和証Gの岩本信之副社長(CF O)は会見で、震災関連の決算へのマイナスの影響は約180億円に上っ たと説明。今後は「震災や原発事故の影響は大きくのしかかってくるだ ろう」とし、企業の資金調達も「かなり少なくなる」とみている。

決算によると、主要な子会社ではリテール部門の大和証券が前年同 期比27%増の81億円の黒字を確保する一方、法人専門の大和証券キャ ピタル・マーケッツが304億円の赤字(同157億円の黒字)となった。 大和証Gでは前期の連結赤字に伴い期末配当を3円(中間は3円)とす る。前の期の通年配当から7円の減配となる。

役員報酬カット、減配

大和証Gは日本を含むアジアの株式引き受けトップ5入りを狙う 日比野隆司新社長の体制が震災直後の4月からスタート。法人部門のテ コ入れやアジアでの業務拡大が課題だ。しかし、第4四半期では海外拠 点の経常損益が6四半期連続で赤字を計上。減配に加えて、5%-20% の役員報酬カットを同時に決めるなど厳しい船出となった。

東海東京調査センターの摩嶋竜生アナリストは、日比野氏の新体制 下でも進めるアジア拡大について、「実現可能性は引き続き不透明」と 指摘。昨年、買収したKBCグループが期待通りに業績を上げても赤字 をカバーする程度の効果しかないとし、「アジアで各事業の収益を拡大 できるか」に注目している。

ブルームバーグ・データによると第4四半期の大和は、日本の株式 関連引き受け総額がりそなホールディングスの公募増資など1610億円 と前年同期の1452億円から増加した。日本関連のM&Aでのアドバイ ザー実績では16件・675億円を獲得したが、前年同期の1563億円から 半減した。

東京証券取引所の資料によると、1-3月の1日当たりの株式売買 代金(第1部、2部、マザーズ合計)は1兆8651億円で、前年同期に 比べ24%増加した。同期間の日経平均株価は4.6%下落した。

--取材協力:谷口崇子 Editor:Kazu Hirano Takeshi Awaji

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 河元 伸吾 Shingo Kawamoto +8-13-3201-3540 skawamoto2@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 大久保義人 Yoshito Okubo +8-13-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Chitra Somayaji +852-2977-6486   csomayaji@bloomberg.net

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